NVIDIAのノートPC用ローエンドグレードであるMXシリーズの新製品、MX300はPascalアーキテクチャのリユース品、という記事を紹介します。
MXシリーズだとMX150やMX250を搭載したノートPCをよく見ます。MX250はMX150のクロックアップ版でしたが、MX300はどのような立ち位置になるのでしょうか?
ローエンド版Pascal
PascalはGTX1080やGTX1070世代のアーキテクチャで、現在リテール市場に出回っているローエンドモデル「GeForce GT 1030」もPascal(機能縮小版のGP108)です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/NVIDIA_GeForce#GeForce_10_Series
Pascal直前のアーキテクチャはMaxwell(1st & 2nd Gen)、それより前はKeplerとなります。ざっくりとした対応モデルナンバーでいうと、2nd. Gen MaxwellがGTX900番台、1st. Gen MaxwellがGTX700番台、KeplerがGTX600番台となります。
ただし、GTXではないローエンドむけのGTやノートPC向けのMXはそれより前のコア(アーキテクチャ)をリユースのがNVIDIAの常です。
ローエンド版Kepler
GeForce GT 1030と同じく、ローエンドグラフィックカードとして現在リテール市場に流れているGeForce GT 710はGTX600世代のKeplerですが、こちらも機能縮小版GK208コアになります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/NVIDIA_GeForce#GeForce_700_Series
GT1030とGT710の比較
この辺のローエンド帯の比較はなかなか記事になりにくいのですが、エルミタージュ秋葉原で有益な比較検証がなされていますので、チェックしてみてください。AMDからはRadeon RX550が参戦しています。
MX150, MX250
ノートPC用のローエンドGPUで、GT1030と同じくPascal GP108コアですが、よりクロックメモリ周りの規模が縮小されています。MX250はMX150のクロックアップ版です。
MX250スペック
- CUDAコア384
- 1518 MHz~1582(ブースト)MHz
- メモリバス幅64ビット@ 7000 MHz
MX300
本題のMX300は、同記事によるとMX250を置き換え、性能はGTX1050に匹敵するはず、と記しています。
Performance, then, should be comparable to the NVIDIA GTX 1050.
NVIDIA to Reuse Pascal for Mobility-geared MX300 Series | TechPowerUp
同じPascalアーキテクチャでもGP108上位版のGP107コアを使用することによってCUDAコアをMX250の384から640に増加させて性能の底上げを図るはず、と報道されています。
2020年2月に発表
MX300は2020年2月に発表される予定です。