本サイトでは先にMX300の記事をあげましたが、MX300はシリーズもので、現状、MX350とMX330が存在しているとVideocardzは報告しています。もちろん両方ともPascalアーキテクチャに基づいたノートPC向けGPUです。
前回の記事はこちら。
NVIDIAのノートPC用の新しいGPU(MX300)はGTX1050に匹敵? - 確定していないこと - 自作PC版
MXシリーズとは
そもそもMXシリーズ自体、絶対的な3D性能は求めないセグメントに属しています。3D性能より、動画再生をする際のデコード性能やAdobe等のクリエイティブ系ソフトウェアで使われる支援機能などに力を発揮しなければいけません。
特に動画編集においてのGPU支援はかなり重要といえるでしょう。
そういったGPU支援機能を高く保ちつつ、ノートPC用として適切な低い消費電力内で適当な性能を叶えるためのGPUです。
MXシリーズが対抗すべきは、AMDのノートPC用CPU(APU)内蔵のVega世代iGPUや、IntelのiGPUシリーズのIrisです。
NVIDIA MX300 Low-Power Mobility GPUs: MX350 With 640 Cores, MX330 With 384 Cores - Pascal GPU Fights Against 7nm Vega and Gen 11 Iris Plus
Videocardzの報告によると、MX350とMX330が用意されていて共にPascalアーキテクチャであるが、MX350はGP107でMX330はGP108である、ということが注目点です。
MX350
MX350(GP107)は640 CUDAコアの構成になる、と予想されています。640 CUDAコア数は前世代MX250の2倍です。
Based on the Device ID for the MX350, it looks like the chip would be making use of a similar GPU configuration as the GeForce GTX 1050 mobile which would suggest 640 CUDA cores.
NVIDIA GeForce MX350 & MX330 Low-Power Notebook GPUs Spotted
ノートPC用のGeForce GTX 1050と同等と指摘されていますが、実際の動作はどの程度になるかはわかりません。
GeForce 10 Series Note PC は、GeForce 10シリーズのノートPC向け製品群である。Pascalアーキテクチャを採用する。デスクトップ版に近い性能となり、製品名末尾のモバイルを示す「M」が無くなった。
- 製品名:GeForce GTX 1050
- MXM:-
- コア名 (プロセス) :GP107 (14nm)
- コアクロック [Boost]:1354MHz [1493MHz]
- メモリクロック(バス幅):GDDR5 7GHz相当 (128bit)
- メモリ帯域:112GB/s
- CUDAコア数:640
- SLI:-
- 消費電力:75W
- DirectX (Feature Level):12 API(FL:12_1)
- OpenGL:4.6
※上記はウィキペディアから引用したノートPC用のGeForce GTX 1050のスペックです
MX350はノートPC用のGeForce GTX 1050と同等の性能レベルで消費電力は25〜30Wとされています。
MX330
MX330(GP108)は384 CUDAコアの構成と予想されています。こちらはMX350より低いTDPのモデルに設定され、約10Wと予想されています。
2020年2月上旬発売?
NVIDIA GeForce MX300シリーズ搭載のノートPCは2月下旬に発売される予定、ということです。