AMDは、ワークステーション向けRadeonグラボのRadeon Pro W5500とモバイル向けのRadeon Pro W5500Mを発表しました。
W5500は、RDNAアーキテクチャでVRAMにGDDR6、PCIe 4.0サポートと明言されていますので、RX5500(RX5500XT)ベースのRadeon Proと考えられます。
以下、AMDの公式リリースです。
Radeon Proとは
ATI時代のFire Proから続くワークステーション向けGPUラインです。
W5500と同様のNavi(RDNA)ベースRadeon Proは、RX5700シリーズベースのW5700があり、今後はNavi2(RDNA2)のRadeon Proが出てくると考えられますが、筆者的には、Radeon Pro Software for Enterpriseの動向が面白い感じです。
Radeon™ Pro Software for Enterprise
Radeon Proの場合、ドライバ + ユーティリティは「Radeon Pro Software for Enterprise」が提供されます。
Radeon Pro WX 9100とRadeon Vega Frontier Editionに対して、コンシューマ向けRadeonと同じ「Gaming Mode」を有効にした、という記事です。
Radeon Proを利用した開発者は、1つのカードでグラフィックスの開発とゲームプレイが可能に。
GPU内蔵のエンコーダを使用する「ReLive」機能も強化されています(最大で100Mbpsのビットレートで録画可能)。
AMDの物理ベースのレンダリングエンジン「Radeon ProRender」も新機能の追加および性能向上が図られるなど、AMDは、Radeon Proがゲーム制作周りの強化施策をほどこしています。
こちらのニュースのように、Radeon Pro Software for Enterpriseがコンシューマ向けRadeonに適用できるニュースも興味深いです。
Radeonを実際に業務や商用として利用している実態を反映したものとしており、生産性重視のアプリケーションでRadeonを使用する場合、同ドライバの利用を推奨しているという。具体的には、ワークフローの一部としてCADデータを確認する必要がある場合を挙げている。
ワークステーション向けのGPUは、NVIDIAのQuadro、AMDはそのRadeon Proがありますが、コンシューマー用(特にゲーム)に適したものではありません。
しかし、Naviシリーズが順調に進んでいる意味でもAMDにとって良いニュースだと思います。