帯域幅256ビット|AMD好きの自作PC速報

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Big Naviは80CU, 5120SP, 24GB(HBM2eメモリ, 帯域幅2TB/s)という噂 /wccftech【AMD】

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※2020年2月27日更新

HBM2e採用はSK Hynixから正式に否定されています。詳しくはこちら

次世代AMD GPUフラグシップ「Big Navi」で漏れ伝わってきていたスペックは80CU、5120SP程度で「NVIDIA RTX2080Ti対抗GPU」「RTX2080Tiより17%高速」というおおざっぱな話が主でした。

今回、メモリ仕様について具体的な話題がwccftechで報じられています。

Cyber PunkCatTwitterアカウント)によってリークされた、とするメモリ回りのスペックは以下の通りです。

AMD's Next-Gen, Flagship 'Big Navi' GPU Allegedly Leaks Out - 80 CUs, 5120 Cores, 24 GB HBM2E Memory & 2 TB/s Bandwidth

wccftech.com

メモリ予想スペック

  • VRAM:HBM2e
  • VRAM容量:24GB
  • バスインターフェース:4096-bit
  • 帯域幅:2 TB/s

HBM2e(HBM2E)とは

HBMとは、ざっくり言うと「よりメモリバス幅を増やすためのメモリ規格」です。

第一世代HBMはRadeon R9 Furyシリーズに実装されました。HBMの規格についてはasciiの記事がわかりやすいので引用いたします。

HBMにつながる基本的なアイディアは、「よりメモリーを広帯域に接続するために、バス幅増やそう」というものだ。

ascii.jp

HBMはGDDRより帯域を稼げますが、それ以外にメモリを縦にスタックできる特徴があります。

GDDRは平面に実装しなければいけないので、増やせば増やすほど面積が必要(=カード自体が長くなる)ですが、HBMは縦に積むことでコンパクトな実装を可能にしています。

そのため、R9 FuryシリーズにはR9 NANOというMini-ITXサイズでハイエンドのグラボも可能でした。

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※筆者所有のSapphire R9 NANO 4G HBM

もともとHBMはAMDとHynix(メモリーチップ)、UMC(Silicon Interposer)、Amkor(実装)の4社の共同開発による独自規格であったが、2013年にJEDECに標準化の提案がなされ、2015年にJESD235Aとして標準化が完了したことで他のメーカーもこれに参加し始めてた。

HBMの世代では採用例はAMDのみであったが、第2世代として信号速度を2Gbps(第1世代は1Gbps)にするとともに、メモリー容量を最大8GB(第1世代は4GB)に増量したHBM2は、SK HynixのみならずSamsungも量産を開始しており、またさまざまなベンダーがHBM2対応のIP(SoC用のライブラリー)を提供するなど一気に市場が盛り上がりつつある。

ちなみに競合する規格はGDDR6ということになる。こちらは従来のGDDR系の最新規格で、最大16Gbpsの転送速度を持つ。ただ競合といっても、現実問題としてはあまり競合していない。理由はスペックと価格が大きく異なるからである。スペックを比較すると以下になっている。

ASCII.jp:いまさら聞けないIT用語集 超広帯域メモリー規格のHBM (3/3)

第二世代HBMの「HBM2」は、Radeon VIIとKaby Lake-G(IntelのCPU。Intel CPU + AMD iGPUのあれ)に採用されています。

Intelは7日(米国時間)、Radeon RX Vega M Graphicsを搭載した第8世代Intel Coreプロセッサーを発表した。Radeon GPUを1パッケージで搭載した「8th Gen Intel Core with Radeon RX Vega M Graphics」と呼ばれるもので、高いグラフィック性能が特徴だ。

ascii.jp

本題のHBM2e(HBM2E)はHMBの最新版。

HBM2に比べて50%高速で460GB/s超の帯域幅をサポートする、とされています。また、HBM2に比べて高密度なパッケージを実現した、とも説明されています。

最高のメモリ性能を要求するハイエンドGPUやスーパーコンピュータ、機械学習人工知能システムなどに最適なメモリソリューションとしている。

pc.watch.impress.co.jp

HBM2eは本当?

今回のリークはそのSK Hynixから特別に提供された文書によるものとwccftechでは報じています。この文章自体、正しいのかわかりませんが「一見、かなり信頼できるように見える。仕様はもっともらしい」とも記されています。

Big Naviのスペック

GPUは80CU、5120SP、合計320のTMUと96のROP、L2キャッシュ12 MBと予想されています。L2キャッシュ12 MBはTitan RTXの2倍のキャッシュ容量で、RX5700XTの3倍。

メモリに関しては、24GBのHBM2eで4096ビットのバスインターフェイス。最大2テラバイト/秒に相当する帯域幅を備えている、としています。

AMD Next-Gen Radeon RX 'Big Navi' GPU Alleged Specifications:

Graphics Card AMD 'Big Navi' Graphics Card Radeon RX 5700 XT 50th Anniversary Radeon RX 5700 XT Radeon RX 5700 Radeon RX 5600 XT Radeon RX 5500 XT
GPU Architecture 7nm+ Navi (RDNA 2nd Gen) 7nm Navi (RDNA 1st Gen) 7nm Navi (RDNA 1st Gen) 7nm Navi (RDNA 1st Gen) 7nm Navi (RDNA 1st Gen) 7nm Navi (RDNA 1st Gen)
Stream Processors 5120 SPs 2560 SPs 2560 SPs 2304 SPs 2304 SPs 1408 SPs
TMUs / ROPs 320 / 96 160 / 64 160 / 64 144 / 64 144 / 64 88 / 32
Base Clock TBD 1680 MHz 1605 MHz 1465 MHz 1130 MHz 1670 MHz
Boost Clock TBD 1980 MHz 1905 MHz 1725 MHz 1560 MHz 1845 MHz
Game Clock TBD 1830 MHz 1755 MHz 1625 MHz 1375 MHz 1717 MHz
Compute Power ~18-20 TFLOPs 10.14 TFLOPs 9.75 TFLOPs 7.95 TFLOPs 7.19 TFLOPs 5.19 TFLOPs
VRAM 24 GB HBM2e 8 GB GDDR6 8 GB GDDR6 8 GB GDDR6 6 GB GDDR6 8 GB GDDR6
Bus Interface 4096-bit 256-bit 256-bit 256-bit 192-bit 128-bit
Bandwidth 2 TB/s 448 GB/s 448 GB/s 448 GB/s 288 GB/s 224 GB/s
TBP ~275W 235W 225W 180W 150W 130W
Price TBD $449 US $399 US $349 US $279 US $169 US (4 GB)
$199 US (8 GB)
Launch 2020 7th July 2019 7th July 2019 7th July 2019 21st January, 2020 7th October 2019

AMD Radeon RX 'Big Navi' GPU Leaked - 5120 Cores & 24 GB Memory 

近年のAMD GPUは、ハイエンドGPUにHBMメモリ、普及帯GPUにGDDRメモリを採用していましたが、NaviからはGDDR(GDDR6)に切り替えました。

一応、HBM2を採用したRadeon VIIは現在もハイエンド扱いだと思うのですが、現実問題としてハイエンドGPUは「無い」状況です。

その穴を埋めるのがBig Naviと呼ばれるRX5950XTやRX5950です。

もしかしたらRX5900XTとRX5800XTも含まれるかもしれません。

その路線(ハイエンドはHBM)を継続するのであれば、Big NaviにHBMの新規格版を採用してもおかしくはないでしょう。

HBMメモリ実装の過去Radeonグラボの価格を考えると、HBM2eが実装されたBig Naviは非常に高価なグラボになることは間違いないと思います。

Big Naviの性能は?

現在漏れ伝わるBig Naviの性能は「RTX2080Tiよりも最大17%高速」であり、「RX5700XTと比べて最大2倍のパフォーマンスの向上が見られる」とされています。

筆者予想

2020年のAMD GPUはBig NaviというハイエンドGPUと、Navi Refreshという既存のGPU更新版をリリースする、とされています。

Big NaviはRX5950XT(とRX5950)で、Navi RefreshはRX5900XTとRX5800XTではないかと予想しているのは過去記事を読んでいただければ、と思いますが、このHBM2eメモリ実装が本当であれば、RX5950XTとRX5950、つまりBig Naviだけなのではないでしょうか。

実際どうなるのか楽しみに待ちましょう!

SK Hynixが正式に否定 ※2020年2月27日更新

Big NaviがHBM2eを採用するかも?という噂は、SK Hynixによって正式に否定されました。

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こちらの画像がHBM2e採用の元ネタになったものなのですが、SK hynixによるとこの画像は「偽造され正しくない画像」とのこと。また、「SK hynixは、会社がこのような仕様を作成または配布していないこと、および内部ソースから漏洩したと断定された文書をここに発表します」とリリースをだしています。

news.skhynix.com

画面キャプチャのテキストの一部が「ニュースセクションからコピーされたもの」であり「その他のコンテンツには何の意味も持たない」と指摘しています。

Excitement surrounding AMD and NVIDIA’s next-generation graphics cards are at an all-time high, but SK hynix is warning enthusiasts not to believe everything that’s being reported. The semiconductor giant has been forced to issue a statement regarding recent “news” involving its 3.6 Gbps HBM2E memory and “Big Navi,” AMD’s rumored high-performance GPU.

www.thefpsreview.com

結局はGDDR路線のような気もしますが、最終的にどのような仕様になるのか待ってみましょう。

 

Big Navi関連情報

次世代Naviいろいろ

ガイド記事

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