2月初めにはAMDのデスクトップCPU(APU)のマーケットシェアが約18%を超えた記事がありましたが、GPUのマーケットシェアも着実に増えているようです。
2019年Q4のGPUの出荷台数はQ3から約3.4%増加。対するNVIDIAは約1.9%減少しています。
GPU全体の出荷における2019年Q4のマーケットシェアは、AMDが約19%、NVIDIAが約18%、Intelが約63%というJon Peddie Research Inc.(JPR)の調査結果を基にしたguru3dの記事を紹介します。
The numbers for GPU shipments in Q4’2019 are in, and have increased 3.4% sequentially from last quarter, with AMD's shipments up towards 22.6%, while Nvidia's decreased by -1.9% and Intel's increased by 0.2%.
内臓GPU含むマーケットシェア
Intelの数値が入っていることからもわかるように、iGPUのシェアも含めた調査結果です。したがって、AMDの約19%にはiGPUが含まれているマーケットシェアと認識してグラフを見ないといけません。
ディスクリートGPUのシェアは?
2019年のdGPUシェアは、AMDが27%に対してNVIDIAは73%。
dGPUの占有率はPC全体の31.9%という中での73%というNVIDIAの数値は、「圧倒的なシェア」と言って過言ではありません。
2020年の展望
JPRのJon Peddie社長は最後に以下のように述べています。
「GPUの出荷台数は3四半期連続で増加しているが、新型コロナウイルスの流行による中国からのサプライチェーンの中断により、2020年Q1に異常な下落を示す可能性がある」
「2020年は、IntelがdGPU市場に参入しゲームチェンジャーになるでしょう」
AMD CPUマーケットシェア
Mercury Researchによると、2019年Q4のCPUシェアは約18.3%で過去5年で最大の占有率となっている、という2月6日配信の記事がこちらです。
Market intelligence firm Mercury Research published its findings on the x86 processor market towards the end of 2019, in which AMD has posted growth in all segments (not counting IoT or semi-custom). AMD held 18.3 percent of the desktop x86 processor market, according to the report. a 5-year high.
同記事で注目するべきは、AMDのノートPC向けCPUシェアです。AMDのノートPC x86プロセッサのシェアは16.2%で、デスクトップCPUとほぼ同じ。この数値はバリューセグメントのカテゴリで稼いだシェアである、と言及されています。
2020年はバリューセグメント以上の激戦区であるハイエンドノートPC向けにRyzen 4000「Renoir」シリーズを投入します。
どのくらいシェアが伸びるのか楽しみにするのも良いですね。