NVIDIAノートPC用dGPU新情報です。ノートPC用のGeForce RTX2080 SuperとGeForce RTX2070 Superで、無印より性能がアップしているスライドがリークされています。
NVIDIAのノートPC用dGPUは「モバイル版」を表すネーミングルール（M型番）を廃止しているので紛らわしいですが、本記事内のdGPU名はすべてノートPC用、モバイル版を示しています。
Nvidia’s Turing architecture has nearly been on the market for two years. Since its release many new cards have seen the light of day. A new iteration of Turing-based cards for gaming laptops appear to be around the corner, namely the RTX 2070 Super and the RTX 2080 Super. A leaked internal slide from Nvidia now shows the performance of the newcomers compared to the last generation GPUs.
ノートPC用RTX2080 Super, RTX2070 Super
※以下、NVIDIA dGPU名はノートPC用のdGPUを指します
PCGamesNがリークしたスライドによると、RTX2080 SuperとRTX2070 Superは既存のノート用dGPU無印よりスコアが上がっており、さらにDLSSをONにすることで約30%～40%程度の伸びが見られます。無印RTX 2080はRTX 2070 Superと同じ程度と予想されるため、グラフに記載がないのでは？とされています。
Nvidia RTX Super laptop GPU performance has leaked | KitGuru
この数値は、ControlとWolfenstein: Youngblood、Deliver Us The Moonの平均値で、第10世代Intel Core HシリーズCPUと16GB RAM、ゲーム内設定は最高、1080pで測定したとのこと。
DLSSとは
DLSSとはNVIDIA独自の技術で「Deep Learning Super Sampling」の頭文字をとった用語です。様々な画質で表示させた多様なゲーム内オブジェクトをAIに学習させ、実際のゲーム画面に「美しいと思われるクオリティ」でオブジェクトを表示させる技術。軽量な表示設定であってもDLSS上では高い設定の描画を可能にしているので、「ゲーム動作は軽く、描画は高画質に」というのがDLSSの狙いです。
ここ数年、NVIDIA の創業者兼 CEO の Jensen Huang は ディープラーニング ニューラル ネットワークに関するあるデモを好んで紹介してきました。そのデモでは、ある写真に写っているペットが猫であるか、犬であるかを人工知能で判断しました。機械に与える画像を増やすと、それだけ選択が正しくなり、毎回、最終的には正しい答えが選択されました。
この基本を機械学習に応用することで作られたのが、ディープラーニング スーパー サンプリング (DLSS) と呼ばれている新しいレンダリング手法です。パフォーマンスを大幅に向上させ、画質を改善します。そのアンチエイリアス機能は、一般的に利用されているテンポラル アンチエイリアシング (TAA) 手法に比べ、安定性と画像の明瞭性に優れています。
fpsを稼ぐためにゲーム内設定を軽くしてオブジェクトをつぶしている場合にも有効で、バランスの良い描画とパフォーマンスを得られる、というのがNVIDIAの理屈になります。
NVIDIAノートPC用新dGPUラインナップ
このスライドに示されたRTX2080 SuperとRTX 2070 Superの他、RTX 2060 Super、GTX1650Ti、GTX 1650 Superといったノート用dGPU名が事前情報として出回っていますので、今後のリリース情報に期待したいところです。
