ARM搭載Mac Proがあり得る?Intel XeonからARMへ、という噂 /wccftech
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AppleはIntelから脱する用意はいつでもできているようですが、その先はAMDではなくARMアーキテクチャかもしれません。
とはいえ、普及帯のMacBook AirやiMac、Mac miniならわかりますが、Mac ProがARMアーキテクチャならどうでしょうか?
Appleの元役員であるJean-LouisGassée氏は、消費電力削減目的でARMアーキテクチャのプロセッサを搭載したMac Proが技術的に可能になると推測しています。
Intel Xeonと競合するARMプロセッサ
Mac miniやiMacのみならず、MacBook Proに至るまでARMアーキテクチャのプロセッサに置き換えることができると考えられています。これは絶対的なパワーというよりワットパフォーマンスが必要なセグメントのコンピューターだからでしょう。
Mac Proの場合はどうでしょうか?
Mac Proは絶対的なパフォーマンスを求めるセグメントにあるコンピューターです。乱暴な言い方をすると、電力を垂れ流してでも高い性能を発揮させたいので、従来のARMアーキテクチャプロセッサとは方向性が異なるCPUが必要なはずです。
ARMプロセッサの製造元であるAmpere Computingは、Intel Xeonと競合するパフォーマンスを出せる上に消費電力を大幅に削減できる(同等パフォーマンスで消費電はほぼ半分)と考えています。
Apple Aシリーズプロセッサ
アナリストのMing-Chi Kuoは最近、ARMアーキテクチャプロセッサ搭載「Mac」を2021年までに計画中だと予測しました。TSMCの5nm FinFETプロセスルールで製造されるApple A14 Bionicを積んでいる、とも述べています。
wccftechの記事では「The A12X chip in 2018 iPad Pro directly competes with the 6-core Intel process in 15-inch MacBook Pro, so we can expect a massive performance increase for Apple's A14 Bionic chip.」のように述べ、Apple A14 Bionicは大幅なパフォーマンス向上が期待できる、としています。
(意訳:iPad Pro 2018のA12Xチップは15インチMacBook ProのIntel6コアプロセッサと直接競合)
iPad ProのGeekbenchスコア
iPad ProはGeekbenchで17995ポイントという性能で、Intel Core i9(6コア)の21251ポイントという性能に近づいています。
(筆者注:wccftech記事では「iPad Pro」と記載されていますが、前段からの流れで「iPad Pro 2018」と思われます)
重要な点は、Intel Core i9は冷却システムが必要ということ。
Power PCから移行した過去がある
wccftechの記事では「Power PCからIntel Coreプロセッサ移行に1年かからなかった。Rosettaを介したソフトウェアサポートによりPower PC用ソフトウェア(アプリ)はIntelベースのMacで実行できた」という事実を挙げ、Appleは主要アーキテクチャの変更に慣れている、としています。
もしAppleが2021年までにARMアーキテクチャプロセッサMacを発売することを計画している場合、次のようになるだろう、とも述べています。
「Appleは開発者がアプリ移植に取り組めるSDKを提供するでしょう。このSDKでは単純なアプリだけでなくPhotoshopなどの複雑なアプリもARMアーキテクチャに移植できます。Appleはまた、MacBookまたはMac miniからARMベースのMacを発表し、残りの製品ラインアップのアップデートを徐々にリリース。Mac Proは、おそらくARMに切り替える最後のMacになるでしょう」
推測
wccftechの記事の締めも「これらはすべて純粋な推測」と但し書きがあります。
もちろん、今後もIntelプロセッサのMacを使用する可能性は大いにあります。
本記事の主旨であるARMアーキテクチャプロセッサのMac Proというのは、ARMの性能があがっていかないと成しえない話なのは言うまでもありませんし、Intelの先行き次第、という側面もあるでしょう。