本稿はFILCO Majestouch Xacro M3A紹介記事3回目。今回は、Majestouch Xacro M3Aで初登場したFILCOアシストについて。概念的に難しい可能性があるプロファイルの理解が進められれば幸いです。同じくFILCOアシスト対応の分割型MajestouchなM10SPの購入を検討している方も必見です。1回目 / 2回目
※本記事はプロモーションを含みます
FILCO Assist その1
第一回目に自分語りをしてしまいましたが、キーボード本体よりFILCO Assistが大変だった記憶があります。なので、説明書を見なくても大丈夫!という自信がございます。
しかしながら、最終版はもとよりVer.アップしている部分は未知なので、設定を思い出しながら使ってみました。
筆者は、本体完成度60%~70%、FILCO Assistは60%程できあがっていた状態から参画したので、ゼロから企画制作したわけではございません。ほぼ、量産型に落とし込むデバックと詰めの段階をやったという感じですが、最後は任を離れざるをえませんでした。ロボットアニメで例えるならば、量産型開発のためのプロトタイプ乗り、しかも実戦で、という永遠に憧れるそれ系役割をした感じです。
プロトタイプMS乗りとして散ってしまった私が解説するより説明書見たほうが早いのかもしれませんが、少し砕けた表現で皆様の心理的ハードルを下げてみようかと思います。
FILCO Assist概要
FILCO公式ホームページに最新版のインストールファイルがありますので、ダウンロードしインストールしてください。詳細は公式ホームページのFAQや付属の説明書をご確認ください。同ページにMajestouch Xacro M3Aの最新版ファームウェアも公開されていますので、購入したらこちらも導入しましょう。diatec.co.jpちなみにFILCO Assistはただの設定ユーティリティで、ドライバはOS標準のものを利用して動きます。ファームウェアはキーボード本体内のマイクロプログラムみたいなものでOSと繋ぐ機能であるドライバとは違います。
ホームタブ
FILCO Assistで最初に表示されるのが「ホームタブ」で、各設定タブと共に現在のキーボードの設定がグラフィカルに表示されます。
正しく動作しているならば、背面DIPスイッチの状態やキーバインドの設定が反映されます。参考画像ではレイヤー名の部分が白色なので、M3Aキーボード本体右上のLEDも白色に光ります。
プロファイル設定タブ
FILCO Assistのコア機能はプロファイル設定タブにあり、分解すると以下の3段階構造に。
- 「マクロファクトリー」というマクロ作成する基本中の基本機能
- キーボード本体メモリ登録用の「プロファイル」機能
- プロファイル(2)へ反映させたいマクロを(1)から選んで格納する「マクロ倉庫」機能
「マクロファクトリーが全てのベースにある」ので、それがわかるよう色が少し変わっています(緑色)。UI的に分離させると上記画像のようなイメージとなります。
マクロファクトリー
FILCO Assistのファクトリー(工場)部分で「マクロをたくさん作れます」という部分なのですが、単純にキーバインドだけ、Windows OSでよく使われるショートカットや音量を大きくしたりするOSのコア機能をいじるだけ、といった設定も可能です。
タブの左から。
「キー登録」タブはキーバインド変更用の設定が作れます。"ショートカットキー登録も可能です"という説明文にあるように、基本的なキーバインド候補をここでごりごり作れます。
「マルチキー登録」タブでは複数のキーを押したログを記録・登録することができます。キーを押し手離すまでの秒数もカウントされ、その秒数も変更できます。
この辺は例えばRazer Synapse等でキーバインド設定やマクロを作ったことがある方ならば直観的にできるはず(多分……)です。
テキスト、マウス、マルチメディア、ショートカットキー、テンキーの各タブはOSを扱う際に、便利に使える可能性の高い候補(テキストタブ以外)を羅列しています。ここは画面をみていただければ一目瞭然でしょうか。
「テキストタブ」はビジネスメールの定型文を設定しておくといった使い方がベタな設定方法かもしれません。 ビジネス向けといえば何気に便利なのは「テンキータブ」で、テンキーの挙動が作れること。
この "ファクトリー" で作った設定はFILCO Assistに登録されていきます。画像はマクロファクトリーで作った設定がいっぱいある(くっそ雑な脳内)イメージ図です。
FILCO Assist対応のMajestouch Xacro M3AとMajestouch Xacro M10SPは、FILCO公式的に「マクロキーボード」とカテゴリされているのですが、単にキーバインドを変更できるツールをもったMajestouchという感じに捉えて使うことも可能(もちろん詳細なマクロを組んでみたいという欲求にも応えます)。
※本記事執筆時のファームウェアVer.は「0058」です。FILCO AssistのVer.は「2.0.97」です
(第四回に続きます)
- Silent Red(FKBX70MPS/NB)
- Speed Silver(FKBX70MSS/NB)
- Red(FKBX70MRL/NB)
- Brown(FKBX70M/NB)
- Blue(FKBX70MC/NB)