帯域幅256ビット|AMD好きの自作PC速報

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Ubuntu Studio用PCのグラボを探してみる回

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以前お遊びで3rd.マシンとして作ったUbuntu StudioインストールPCですが、今ではすっかりメインマシンと化しています。制作テーマは自宅余り物寄せ集めだったため、dGPUはR9 nanoを使っています。当初CPUとマザーボードはA10-7850K+A88XMを使っていたのですが、結局Ryzen 5 3600とB550にしてしまったので、タイトル通り比較的近しいdGPUに入れ替えてみたいので選んでみようという記事です。

taxtax.hatenablog.jp

AMD Radeonシリーズから選ぶ

そもそも余り物寄せ集めというテーマから大幅に外れてしまっていますが、自作PCにはありがちな話なのでそんなものだよね、と思いつつもRyzen 5 3600とB550チップセットのM/Bセットなので同世代のdGPUがいいなというのが希望です。同世代という点ならばAMDならば第二世代RNDA(RX 6000シリーズ)で、NVIDIAであればGeForce RTX 3000シリーズです(が……やはりAMD Radeon縛りで)。このLinuxマシンでは主にタブめっちゃ多く開いた複数ブラウザを立ち上げるか、SteamでAim LabかCS2くらいしかやらないので適度な性能で良いのです。中古でもOKですがまずはリテールで買えそうなモデルで考えてみます。

第一世代RDNA(Radeon 5000シリーズ)

第二世代RDNAシリーズ(Radeon 6000シリーズ)

第三世代RDNAシリーズ(Radeon 7000シリーズ)

そもそもな話ですが、PCケースと電源が古いのでミドル〜ミドルハイ〜ハイエンドレンジのdGPUは導入したくありません。使うのはブラウザくらいなのでローレンジで十分です。現在のR9 nanoでももしかしたらオーバースペック?

モデルネーム的には5番台(5500や6500など)で十分かもですが、VRAMは少し大きめが良いのかも、とは思っています。そうすると第二世代RDNAシリーズのRX 6600や第三世代RDNAシリーズのRX 7600くらいでしょうか。LinuxでどうやってdGPUを有効利用するか?使うのか?というのも自分的に問題だったりしますけれど。

Amazonで型式検索すると第一世代RDNA搭載のグラボはほぼありません。怪しい中華メーカーはヒットしますが遠慮したいところ。現時点では第二世代RDNA搭載のローエンドあたりから選択するのが現実的のようです。

購入候補

AMD Radeonシリーズ搭載のローエンドで購入しやすいのは1スロットのRX 6400搭載グラボです。

Radeon RX 6400

  • コア:Navi 24 XL
  • プロセス(nm):6
  • コアクロック[ブースト時](MHz):2039 [2321]
  • (演算:12
  • (Shader:768
  • (TMU:48
  • (ROP:32
  • (Infinity Cache:16
  • メモリ:GDDR6
  • メモリクロック (GT/s):16
  • メモリインターフェース:64-bit
  • メモリ帯域幅:128 GB/s
  • 容量:4 GB
  • TBP (W) (補助電源) :53  (-)
  • 単精度浮動小数点演算性能(TFLOPS):3.57
  • DirectX(Feature Level) :12 API (FL:12_2)
  • バス幅 (bit):PCIe 4.0 ×4
  • 追加電源コネクタ:-

Sapphire PULSE Radeon RX 6400 GAMING 4GB

Sapphire PULSE Radeon RX 6400 GAMING 4GB

弊サイトでも何度か紹介していますが、本稿執筆時においても値段かわらず2万円前後で購入可能です。いずれ1枚買っておきたいところですが今回はパス。ロープロファイルで1スロットで収まるグラボという特徴を他用途で使いたいです。

Radeon RX 6600

  • コア:Navi 23 XL
  • プロセス(nm):7
  • コアクロック[ブースト時](MHz):2044 [2491]
  • (演算:28
  • (Shader:1792
  • (TMU:112
  • (ROP:64
  • (Infinity Cache:32
  • メモリ:GDDR6
  • メモリクロック (GT/s):14
  • メモリインターフェース:128-bit
  • メモリ帯域幅:224 GB/s
  • 容量:8 GB
  • TBP (W) (補助電源) :132 (8pin)
  • 単精度浮動小数点演算性能(TFLOPS):8.93
  • DirectX(Feature Level) :12 API (FL:12_2)
  • バス幅 (bit):PCIe 4.0 ×8
  • 追加電源コネクタ:1x8-Pin

玄人志向 RD-RX6600-E8GB/DF

玄人志向 RD-RX6600-E8GB/DF

Radeon RX 6600は、2021年Q4に発表されたローレンジdGPUです。とりあえず今回の本命第一候補です。Windowsにおいては大まかにNVIDIA GeForce RTX 3060と互角くらいの性能でしょうか。ちなみに、AIツール利用者にとってVRM 12 GB搭載するRTX 3060は一部で格安グラボとして人気のようです。そういう意味でRX 6600の場合、残念ながらVRM 8 GBまでしか搭載していません。

Radeon RX 6600 XT

  • コア:Navi 23 XT
  • プロセス(nm):7
  • コアクロック[ブースト時](MHz):2359 [2589]
  • (演算:32
  • (Shader:2048
  • (TMU:128
  • (ROP:64
  • (Infinity Cache:32
  • メモリ:GDDR6
  • メモリクロック (GT/s):16
  • メモリインターフェース:128-bit
  • メモリ帯域幅:256 GB/s
  • 容量:8 GB
  • TBP (W) (補助電源) :160 (8pin)
  • 単精度浮動小数点演算性能(TFLOPS):10.60
  • DirectX(Feature Level) :12 API (FL:12_2)
  • バス幅 (bit):PCIe 4.0 ×8
  • 追加電源コネクタ:1x8-Pin

Sapphire NITRO+ Radeon RX 6600 XT GAMING OC 8G

Sapphire NITRO+ Radeon RX 6600 XT GAMING OC 8G

RX 6600 XTは2021年Q3と、RX 6600より少し先にリリースされたdGPUです。モデルナンバー通りRX 6600より上のスペックを発揮し、NVIDIA GeForce RTX 3060よりは明らかに上の場合も多い性能を叩き出します。リリースから時間が経っていることによりRX 6600とRX 6600XTの実売価格の差はほぼないことから、こちらも本命視したいdGPUです。

Radeon RX 6650 XT

  • コア:Navi 23 KXT
  • プロセス(nm):7
  • コアクロック[ブースト時](MHz):2410 [2635]
  • (演算:32
  • (Shader:2048
  • (TMU:128
  • (ROP:64
  • (Infinity Cache:32
  • メモリ:GDDR6
  • メモリクロック (GT/s):17.5
  • メモリインターフェース:128-bit
  • メモリ帯域幅:280 GB/s
  • 容量:8 GB
  • TBP (W) (補助電源) :180 (8pin)
  • 単精度浮動小数点演算性能(TFLOPS):10.79
  • DirectX(Feature Level) :12 API (FL:12_2)
  • バス幅 (bit):PCIe 4.0 ×8
  • 追加電源コネクタ:1x8-Pin

Sapphire NITRO+ Radeon RX 6650 XT GAMING OC

Sapphire NITRO+ Radeon RX 6650 XT GAMING OC

RX 6650 XTは、RX 6600 XTのAMD公式OC版という位置づけで2022年Q2リリース。同時期のNVIDIA "Ti" dGPUに対抗して市場投下されました。モデルナンバー通り、アーキテクチャ等はRX 6600 XTと同じながらdGPUクロックとメモリのクロックがすこしあがっています。トレードオフとしてTBPが少しあがっていますが……。

Radeon RX 6650 XTは、RDNA 2アーキテクチャに基づいて7nmプロセスで製造されたGPUコアを備えたミドルレンジGPU。32基のコンピュートユニットを備えたGPUコアでは、2,048基のストリーミングプロセッサや、32基のRay Acceleratorが利用できる。GPUコアの規模は従来モデルである「Radeon RX 6600 XT」と同等で、GPUクロックが向上している。
メモリについては、128bitのメモリインターフェイスを通じて8GBのGDDR6メモリと接続しているほか、GPUコアに32MBのInfinity Cacheを搭載。17.5Gbps動作のGDDR6メモリを採用したことでメモリ帯域幅は288GB/sに向上しており、Infinity Cache込みの実行メモリ帯域幅は469GB/sとされている。
バスインターフェイスはPCIe 4.0 x8で、消費電力指標のTBPは180W。TBPはRadeon RX 6600 XTの160Wから20W引き上げられている。

pc.watch.impress.co.jp

少し中途半端な立ち位置ながら中途半端モデルが好きな筆者的に好きなモデルです。値段次第でしょうか?

Radeon RX 7600

  • コア:Navi 33 XL
  • プロセス(nm):6
  • コアクロック[ブースト時](MHz):2250 [2655]
  • (演算:32
  • (Shader:2048
  • (TMU:128
  • (ROP:64
  • (Infinity Cache:32
  • メモリ:GDDR6
  • メモリクロック (GT/s):18
  • メモリインターフェース:128-bit
  • メモリ帯域幅:288 GB/s
  • 容量:8 GB
  • TBP (W) (補助電源) :165 (8pin)
  • 単精度浮動小数点演算性能(TFLOPS):21.75
  • DirectX(Feature Level) :12 API (FL:12_2)
  • バス幅 (bit):PCIe 4.0 ×8
  • 追加電源コネクタ:1x8-Pin

 ASUS Dual Radeon RX 7600 EVO OC Edition 8GB GDDR6

ASUS Dual Radeon RX 7600 EVO OC Edition 8GB GDDR6

本稿執筆時において、AMD Radeon dGPU搭載グラボで格安な製品を選ぼうとすると第三世代RDNAシリーズのローエンド「RX 7600」の弾数が多い印象です。スペックだけチェックするとクロックが少し低いけどメモリ周りは少し速いRX 6600 XTというイメージです。第三世代RDNAシリーズの上位モデルはチップレット構造になっているのですが、RX 7600含むミドルロー〜ローレンジRNDA 3は、第一世代〜第二世代RDNAと同様のモノリシック構造なので前世代と大きく変わらないのも納得です。

販売価格もRX 6600 XT辺りとあまり変わらない(Amazon調べ)のでこちらを選んでも良いですね。

 SAPPHIRE PULSE RADEON RX 7600 GAMING 8GB GDDR6

SAPPHIRE PULSE RADEON RX 7600 GAMING 8GB GDDR6

GIGABYTE GV-R76GAMING OC-8GD

GIGABYTE GV-R76GAMING OC-8GD

玄人志向 RD-RX7600-E8GB/V2

玄人志向 RD-RX7600-E8GB/V2

結論

個人的にAMD dGPU搭載グラボといえば、AMD一筋メーカーのSAPPHIRE製グラボを推しておきたいところ。そして、LinuxVRMいっぱい使う用途がまだ見つからず……ガチ業務用なWSレベルを使っているのなら話は違うのでしょうけれど、普通のクライアントとして使っているだけなのでVRMの恩恵がまだわからないのですよ。第三世代Radeonの中からピックアップしたRX 7600の上位モデル、RX 7600 XTの場合ならばVRM 16 GB搭載しているのである意味そちらが本命かもしれません。とはいえ当初の目的、「Ryzen 5 3600+B550チップセットマザーの組み合わせにグラボも世代を合わせたLinuxマシン」ことを鑑みるとRX 7600あたりが無難なんでしょうか。それ以前に、筆者がLinuxでどうdGPU(グラボ)を有効活用するか?を探し当てておきたいところではあります。

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