
期待が大きいAMD次期アーキテクチャ「Zen 7(Grimlock Ridge)」デスクトップPC向けラインナップの全容が明らかになりつつある。パッケージのレンダリング画像に加え、3セグメント(ハイエンド向け、パフォーマンス重視、メインストリーム向け)のモデル展開が示唆されている。
最大32コアGrimlock Ridge
AMD Zen 7 Grimlock Ridge leak hints at 32-core desktop Ryzen (16-cores per CCD)
リーカーのMoore's Law Is Deadによる報告によれば、「Zen 7(Grimlock Ridge) デスクトップCPUは最大32コア」であり、これは2つの16コアCCDと大型I/Oダイを組み合わせたチップレットレイアウトを採用していることを示唆する。
この情報が正確であれば、最大の変更点は16コアCCDへの移行となる。これはAMDのデスクトップCPUにおける顕著な転換点であり、わずか2つの演算チップレットで32コアのコンシューマー向け製品を実現可能にする。設計的な観点では、CPUパッケージの複雑さを爆発的に増大させることなくコア数を増加させる洗練された手法である。
また、同一のCCDコンセプトを複数のコア数ターゲットに流用できるため、AMDがCPUを価格帯別に分類・位置付ける際の柔軟性も高まる。

(リーク情報によれば)フラッグシップは32コアのZen 7(Grimlock Ridge)であり、2つの16コアCCDと155mm²のI/Oダイで構成される。I/Oダイがメモリ、PCI Express、システム接続性を担い、演算チップレットがCPUコアとキャッシュに集中する構成だ。32コア版に加え、AMDは「Silverton」と呼ばれる16コア版も計画中と噂されている。Silvertonでは最大コア数から最大クロック数に焦点が移り、ブーストクロックが7GHzに迫るとの主張があるが。この数値は慎重に扱う必要がある −− 周波数に関する主張は長期リーク情報の中で最も信頼性が低い傾向にある −− 。
クロックの数値はとりあえず横に置くとして、AMDが上位SKUを全てマルチスレッド性能に偏重させるのではなく、ラインナップに「高クロック16コア」オプションを配置したい意向を示唆している、とも言える。
最も数がでるであろうメインストリーム向けセグメントには、「Silverking」または「Grimlock Silverlake」と呼ばれる8コアCPUがリーク情報で言及されている。これはコストとパフォーマンスのバランスが高いモデルとして位置付けられ、歩留まり向上と価格を抑えるためCPUの規模を削減している(3D V-Cache非対応、16コアモデルと比較した帯域幅の削減が含まれる)。これが事実なら、明確なセグメンテーションラインが形成される。
- ハイエンド向け:最大32コア
- パフォーマンス向け:16コアモデルでクロック数を求める。より豊富なキャッシュと帯域幅構成を維持
- メインストリーム向け:8コアモデルでコスパに焦点を当てる
最後に、リーク情報ではZen 7(Grimlock Ridge)をTSMCのA14プロセス(2028年頃に量産開始予定の1.4nmクラスノード)と結びつけている。これにより、これらのCPUは長期ロードマップのカテゴリーに位置づけられ、短期的なデスクトップアップグレードには影響しない。
同じリーカー筋では、AMDがより効率を求めた8コアCPUをノートPC・モバイル向けプロセッサに流用する可能性も示唆しており、ノートPC向けファミリーとして「Grimlock Point」と「Grimlock Halo」が言及されている。
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