
ミニPC市場をリードするMinisforumは、Computex 2026において最新のプロセッサ、プラットフォームを搭載した高性能ミニPCの新型ラインナップに加え、同社初となる本格的なNAS製品群を披露した。
Minisforum at Computex 2026: Powerful Mini-PCs, Disk, and Flash NAS | TechPowerUp
1. ハイエンド・ミニPC:最新アーキテクチャの導入
Minisforumは、デスクトップ並みのパフォーマンスをコンパクトな筐体に凝縮した新型ミニPCを複数発表した。
次世代プロセッサの採用
AMDおよびIntelの最新モバイル/デスクトップ向けプロセッサを搭載したモデルが多数展示された。これにより、オフィスワークやマルチメディア編集だけでなく、AAAタイトルのゲームプレイやローカルAI処理にも対応できる性能を実現している。
冷却システムの進化
小型筐体における熱問題を解決するため、さらに洗練された液状金属サーマルコンパウンドや、大型のデュアルファン構造、静音性に優れた独自の冷却機構が導入されている。



2. ディスク型&オールフラッシュNASへの参入
今回の展示における最大のサプライズは、MinisforumがNAS市場へ本格的に参入したことである。同社は、大容量HDD向けの「ディスクNAS」と、高速性を重視した「オールフラッシュ(フラッシュNAS)」の2つのアプローチを提案している。
フラッシュNAS(オールフラッシュモデル)
近年業界のトレンドとなっている、M.2 NVMe SSDのみをストレージ媒体として使用するコンパクトなNAS。
- 特徴: 従来のHDDベースのNASに比べて圧倒的に高速な読み書き速度(低遅延)を誇り、動作音もほぼ無音である。
- ターゲット: 4K/8Kの動画編集をネットワーク経由で直接行うクリエイターや、高速なデータアクセスを求めるプロフェッショナル環境。
ディスクNAS(ハイブリッド/大容量モデル)
3.5インチの従来のハードドライブ(HDD)を複数台搭載できる、容量重視のNAS。
- 特徴: 高速なネットワークポート(10GbEや2.5GbEのデュアル構成など)を内蔵し、データのバックアップや大規模なメディアライブラリの構築に最適なコストパフォーマンスを提供する。
どちらのNAS製品も、ミニPC製造で培ったマザーボード設計技術が活かされており、省スペースかつ省電力でありながら、強力なネットワーク接続性を備えているのが特徴だ。




エコシステムの拡大と市場への挑戦
MinisforumがComputex 2026で示した方向性は、単なる「ミニPCメーカー」からの脱却である。
強力なコンピューティングパワーを持つミニPCと、大容量かつ高速なNASを組み合わせることで、自宅やオフィスにおける完結したデータ・環境のエコシステムを提供することを目指している。特に、オールフラッシュNASの分野は競合各社も力を入れ始めており、Minisforumが持ち前のコストパフォーマンスと高いスペックでどのように市場に切り込んでいくのか、今後の展開が注目される。
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