PCCooler(CPSは親会社)は、予算を抑えつつ高性能を追求するコスパの高いRZ620デュアルタワー型CPU空冷クーラーにより市場を席巻した。その空冷CPUクーラーの定番モデル「CPS/PCCooer RZ620」のTweakTownレビューを改めてチェックしてみる。

TweakTown評価:97%
総評
RZ620は強力なCPUクーラーである。ツインタワーというクラシックな造りながら、高発熱CPUに対する堅実で価格に見合った性能を提供する。ツインファンのノイズレベルとCPUクーラー全体のサイズが懸念されるが、それ以外に購入を躊躇する理由は見当たらない。
Pros
- 価格
- 冷却性能
- オレンジのアクセント
- 控えめな外観
Cons
- 騒音
購入すべきか?
もし高性能空冷CPUクーラーを導入する予定ならば選択肢に入れるべきだし、迷わず購入推奨すべき、といっても過言ではない。
CPS/PCCooer RZ620
RZ620は黒基調のためZ620 BKとも呼ばれるが、本レビューでは箱に記載されたRZ620の名称を使用する。デュアルタワー構造で、RAMクリアランスを考慮した下部6枚の短縮フィンを備える。6本の6mm銅製ヒートパイプが2ピース構造のベースから熱を伝導する。付属ファンはFluence Technology製で、金属製ハブキャップにCPSロゴを施している。PWM制御で500〜2000RPM、FDBベアリングを採用する。ファン速度調整用アダプタも付属するが、本レビューでは使用しない。
スペック
- Model: RZ620 BK
- MSRP: $69.99
- CPU Socket: LGA1700 / 1200 / 115x / AM4 / AM5
- TDP: 265W
- Overall Dimensions: 130 x 142.5 x 157.5mm (LxWxH)
- Heatsink Material: 6 x 6mm Heatpipe + Copper Base + Aluminum Fins
- Fan Dimensions: 120 x 120 x 25mm X2
- Fan Speed: 500 ~ 2000±10% RPM
- Fan Air Flow: 86.73 CFM
- Static Pressure: 3.2mm H2O
- Rated Voltage: 12VDC
- Rated Current: 0.23A
- Power Consumption: 2.76W
- Bearing Type: FDB - Fluid Dynamic
- Connector: 4-Pin PWM
- Warranty: 3 Years
パッケージング
梱包
梱包はグレーとシルバーを基調とし、オレンジのアクセントが施されている。箱の前面中央にクーラーの姿が大きく描かれている。背面には詳細な仕様が記載されている。
輸送時の箱の損傷が見られたが、内部は高密度フォームとプラスチック包装により製品は完全に保護されていた。頑丈な梱包である。
外観とデザイン





RZ620は黒のアルミニウムフィンを2塔に配置したデュアルタワー構造である。各塔に54枚のフィンを搭載し、下部6枚を短くしてRAMクリアランスを確保している。フィンエッジにはオフセット三角形状を採用し、エアフローの乱流を効果的に発生させる。
トップカバーにはマットブラックとグレーのツートンカラーにCPSロゴ、オレンジのレーシングストライプを施している。控えめながらアクセントの効いたデザインである。ベースはニッケルメッキ銅製で、精密加工が施されている。
付属品とマニュアル
付属品にはIntel/AMD用マウントキット、スタンドオフ、ナット、ワイヤーファンクリップ4本、ファン速度調整アダプタ、EX90サーマルグリス、マニュアルが含まれる。マニュアルは簡潔であり、図解により取り付け手順が明確である。
取り付け


取り付けは比較的容易である。AMDシステムでは純正バックプレートを使用し、スタンドオフとブラケットを固定する。デュアルタワー構造のため、ファン位置を調整することでRAMクリアランスとエアフローを最適化できる。EPS 8ピン電源ケーブルへのアクセスは若干制限されるが、追加ファンの取り付けも可能である。
完成後は控えめで洗練された外観となる。オレンジのアクセントは特定の角度から確認できるスリーパーデザインである。
テストシステムと結果

テストにはAMD Ryzen 5 3600Xを搭載したシステムを使用した。詳細なテスト方法はTweakTownの2020年CPUクーラーテスト手法に準拠する。
冷却性能


RZ620は優秀な結果を示した。ストックPWM曲線下で優れた温度抑制を実現し、空冷クーラーとして最高峰の性能を発揮した。前世代のトップモデルを上回る結果である。
騒音レベル


騒音は最大の懸念点である。ストックPWM下で33dB程度であるが、高負荷時は42dB以上に達し、顕著に聞こえる。フルスピードでは67dBに達する。静音性を重視するユーザーには不向きであるが、ファン速度調整アダプタやBIOS設定により緩和可能である。
最終評価
RZ620は外観、ビルドクオリティ、冷却性能において優れた製品である。空冷クーラーの新王者として、265W TDP対応の高負荷環境に十分対応する。価格はMSRP $69.99であり、極めて優れたコストパフォーマンスを提供する。
ファンノイズとCPUクーラー全体のサイズが制約となるが、トータルで強く推奨できる。PCケース内のスペースに余裕があり、高性能空冷を求めるユーザーには最適である。
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