
AMDのRDNA 4アーキテクチャを採用したRadeon RX 9070およびRX 9070 XTグラフィックスカードが、ついに適正価格帯に達した。ドイツの小売業者によると、メーカー希望小売価格(MSRP)を下回る価格で販売されているという。ドイツにおけるRadeon RX 9070カードのEU MSRPは、19%の付加価値税(VAT)込みで629ユーロだ。その上位モデルであるRadeon RX 9070 XTのEU MSRPは、同じく税込みで689ユーロとなっている。
AMD Radeon RX 9070シリーズがドイツで遂にMSRP以下となる
AMD Radeon RX 9070 and RX 9070 XT Fall Below MSRP in Germany | TechPowerUp
ドイツ各ECサイトの掲載情報によると、両モデルともEU MSRPを下回る価格で販売されており、これは自作PC・PCゲーミングコミュニティに打撃を与えたメモリ不足の混乱が始まって以来、初めての事態だ。Radeon RX 9070の非XTモデルで最も安いのは、ASUS Prime Radeon RX 9070 OCで539.00ユーロ、Radeon RX 9070 XTモデルで最も安いのは、ASRock Radeon RX 9070 XT Challengerで640ユーロとなっている。


なお、ドイツにおいてこれらのグラボがMSRP(メーカー希望小売価格)を下回る価格で販売されるのは今回が初めてではないが、メモリ不足が始まって以来のこととしては初となる。
米国市場とは連動していない
ドイツでのこの価格下落は米国市場とは一致していない。米国では、Radeon RX 9070およびRadeon RX 9070 XTの価格は、非XTモデルで依然として810~820ドル前後、Radeon RX 9070 XTモデルで約880~890ドル前後である。
Radeon RX 9070とRadeon RX 9070 XTのメーカー希望小売価格がそれぞれ549ドルと599ドルであることを考慮すると、米国市場では大幅なプレミアム価格がついていることになる。おそらく、ドイツ市場には新たな(もしくは対抗)GPUの動向により、供給が需要を上回ったことで価格が大幅に押し下げられたのだろう。PCPartPickerによると、米国ではそのような状況にはなく、価格は依然として高止まりしており上昇傾向にある。対照的に、ドイツ市場ではここ数ヶ月で最も低い価格水準が見られ、ゲーマーにとってようやく一息つける状況となった。


AMD Radeon RX 9070シリーズおさらい
念のためにおさらいすると、AMDは1年以上前の2025年3月6日に、Radeon RX 9070 XTと非XTモデルのRX 9070を発売した。両モデルともNavi 48系チップを採用した4nmプロセスで製造されており、16GBのGDDR6メモリとPCIe 5.0 x16インターフェースを搭載している。
AMDに限らずNVIDIA、Intel等のGPUは、GPUダイにGDDRメモリをパッケージ化。キットとしてAIB(アドインボードメーカー)に供給しているため、過去のGDDR6価格上昇は地域を問わず即座に反映された。現在、これらのグラフィックカードの新たなロットが市場に投入され、価格はメーカー希望小売価格(MSRP)を下回る水準となっている。
Radeon RX 9070 XT
- Navi 48 XTX
- 4096基のストリームプロセッサ
- 64基のレイトレーシングアクセラレーションコア
- 128基のテンソルコア
- ブーストクロック:最大2970 MHz
- 最大消費電力:304 W
Radeon RX 9070
- Navi 48 XT
- 3584基のストリームプロセッサ
- 56基のレイトレーシングアクセラレーションコア
- 112基のテンソルコア
- ブーストクロック:最大25200 MHz
- 最大消費電力:220 W
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