
AMDの「Ryzen X3D」プロセッサは、ゲーミングCPUの売上チャートを支配し続けている。なかでも「Ryzen 9 9800X3D」は、Intelの最上位ゲーミングCPUよりも高価格帯であるにもかかわらず、主要な小売店において一貫してIntel製品を上回るセールスを記録している。
AMDのリセラー戦略が成功
AMDは、現行モデルハイエンドのZen 5コアX3Dモデルだけではなく、Computexで発表されたZen4 コアのRyzen 7 7700X3D、大復活を果たしたSocket AM4世代のZen3コアRyzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition、それぞれ一世代前のSocket AM5システムユーザーおよび年季の入ったSocket AM4の既存ユーザー層をターゲットに、それぞれの層が目指したいアップグレード先をクリアに、且つ明確なアップデート先を提示できているCPUラインナップ戦略を導入しているようににみえる。
そのため、今後数ヶ月間でAMDのシェアはチャート上でさらに押し上げられる見込みだ。Intelがこのトレンドを食い止めるには、次世代の「Nova Lake Refresh」でゲーミング性能を大幅に向上させる必要があるだろう。
GPU市場:安泰のミドルレンジとBlackwellの躍進
GPUに目を向けると、単体(ディスクリート)GPU市場では依然として「NVIDIA GeForce RTX 3060」がシェア4.02%で首位を走っており、その圧倒的な支配力に衰えは見られない。
主なGPUのシェア状況
- RTX 3060: 4.02%(不動のトップ)
- RTX 4060(ノートPC向け): 3.99%
- RTX 4060(デスクトップ向け): 3.74%
- RTX 3050: 3.28%
- RTX 5070(Blackwell世代最人気): 3.09%(着実に上昇中)
- RTX 5060 Ti: 2.06%(前月比+0.16ポイントと、新型Blackwellの中で最も急成長)
CPU市場とは違い、GPUにおいてのAMDは「RDNA 4アーキテクチャGPU」をトップ層に送り込むことはできていない。ただし「Radeon RX 9070」シリーズは世界的な供給量の拡大に伴い、小規模ながらも確実にシェアを伸ばし続けている。
Linuxの現状
これらのGPUトレンドは、3月および4月に追跡した動向の直接的な延長線上にある。3月は統計的に乱れた月であり、Linuxのシェアが一時的に5.33%へと急増し、Windows 11に異常な挙動が見られ、16GBのRAMティアが有機的な買い替えサイクルとは矛盾する形で跳ね上がった。
4月にはその大部分が修正され、5月のデータはノイズのないクリーンな測定値となっている。5月のLinuxのシェアは3.99%となり、4月の修正値(4.52%)からは減少したものの、Steam DeckやSteam MachineがLinuxゲーミング人口を押し上げる前の基準値(2%未満)を大きく上回る水準を維持している。なお、macOSは2.16%で横ばいである。
メモリ(RAM)とOSの分布
システムメモリの分布では、依然として16GBが40.95%で最も高い人気を誇る一方で、32GBは37.93%となり、前月比でわずかに減少。しかし、これら16GB vx.32GBの結果は縮まり続けている。
OSシェアに関しては、Windows 11が2.53ポイント増の74.33%に達した一方、Windows 10は25.57%に減少。Windows 10のサポート終了(EOL)に伴う移行への圧力が、緩やかではあるものの確実に効果を発揮していることが伺える。
おすすめ記事
