NVIDIAはGeForce RTX 3050 6GBモデルを1月に発表するという噂を紹介します。エントリーレベルのdGPU帯を強化する目的がある戦略的なモデルといえるかもしれません。
NVIDIA GeForce RTX 3050 6GB
既にディスコン状態となっているGeForce RTX 3050のバリエーションとして6GBバージョンを投入するであろう、という噂です。PCゲームプレイという観点では6GBのVRAMを搭載したグラボは中途半端に見えてしまいますが、NVIDIAにとってAIアクセラレータは同社の収益に最も貢献しているため、できる限り多くのAIアクセラレータを製造することに躍起になっている部分があります。
来年発売されると噂されているRTX 4000 Superシリーズのラインナップは、既存のミドルレンジからハイエンド帯のRTX 4000シリーズグラボを置き換える可能性が高いものです。小売店に並ぶ場合の売価はおそらく既存のモデルと同じか少し上、といった想像が容易に想像できるため、エントリーレベル帯のdGPUは薄いままだと思われます。
エントリーレベル帯のモデルに関しては、NVIDIAが少なくとも2024年前半までGeForce RTX 3060シリーズを販売することを望んでいることが既に分かっています。これらのモデルは需要の少ないSamsungの8nmノードで製造されています。同社にはGA106ダイの余剰がある可能性が高く、あるレポート(via Videocardz)ではGeForce RTX 3050 8GBモデルを廃止させてGeForce RTX 4060をゲーマーにとってより魅力的なものにしようとしていることを示唆しています。
現状、デスクトップPC用GeForce RTX 4050が登場する兆しはありません。PCゲーマー向けのエントリーとしてGeForce RTX 4060シリーズを提供し続け、その他の用途(特にAI関連)でもdGPUを使いたいがコストは抑えたい、というユーザーに最適なソリューションとしてGeForce RTX 3050 6GBを提供していく、という方向性なのかもしれません。
PCゲーマー的な視点で述べるならば、8GBのVRAMを搭載したAMD Radeon RX 6600が同じような価格でそれを上回ることが多いので、GeForce RTX 3050 6GBが仮にリリースされた場合、比較すると微妙なモデルになってしまう可能性が高いでしょう。