AMDはスタックアップデートを準備中?NVIDIA GeForce RTX 4000 SUPERリリースに対抗 /TechPowerUp(追記あり)
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NVIDIAが2024年1月中にGeForce RTX 4000 SUPERシリーズのグラボを順次発売していく中、AMDは「スタックアップデート」を準備している可能性があります。NVIDIAのリフレッシュ版がラインナップのハイエンドに重点を置いているのに対し、AMDはメインストリームセグメントに注力していきそうです。
2023年12月30日追記あり
※リーク情報のため不確かな情報も含まれる場合があります
RX 7600 XT、RX 7700、RX 7800
ユーラシア経済委員会への規制当局への提出書類には「RX 7600 XT」、「RX 7700」、「RX 7800」というモデルネームが記載されており、これらはAMD Radeon RX 7600とRX 7700 XT、そしてRX 7800 XTの間を埋めるものであるように見えます。
AMD Radeon RX 7600 XT、Radeon RX 7700
NVIDIA云々以前に、230ドルのRadeon RX 7600と450ドルのRadeon RX 7700 XTの間には大きな価格ギャップがあります。AMDは、このギャップをRadeon RX 7600 XTとRadeon RX 7700(非XT)で埋めたいという思惑がみえます。ポイントは差異をどのようにつけるのか?という部分でしょうか。
難しいのはRadeon RX 7600 XTで、Navi 33コアではなくワンランク上で、はるかに高価なNavi 32コアを搭載せざるを得ないかもしれません。Navi 33コアを搭載するRadeon RX 7600の演算ユニット数は32(CUs)で、Navi 32 XLコアを搭載するRadeon RX 7700 XTの演算ユニット数は54(CUs)です。この数値だけでもかなりの隔たりがあります。仮にNavi 32系列コアを採用するとした場合、演算ユニット数だけではなくそれ以外のスペック、例えばMCD(メモリ・キャッシュ・ダイ)数等でも違いを出すでしょう。メモリ周りや接続バスの仕様も変わってくるはです。
(追記ここから)
GIGABYTE Radeon RX 7600 XTは搭載メモリ16GBと予想
PowerColorのRadeon RX 7600 XT GPUが10/12GBメモリ構成であることを示したEECリークとは対照的に、GIGABYTEは異なるシナリオを示唆する最新情報を提供した。GIGABYTEがユーラシア経済委員会に提出した書類には、少なくとも2つのモデルが記載されており、どちらも16GBのメモリを搭載している。
AMD Radeon RX 7600 XTは、RX 7600と比較してメモリが2倍になるかもしれません。メモリ16GBを積んだNVIDIA GeForce RTX 4060 Ti搭載グラボが示すように、このセグメントでは16GB搭載が一般的になりつつあります。
Radeon RX 7600 XTについてvideocardz.comの記事内で指摘されている点は以下の通り。
- AMDがNavi 32コアを選択した場合、Stream Processorsは2,048に制限するが、(Radeon RX 7600と比べて)256bitという2倍の幅のメモリ帯域幅とPCIe x16フルレーンを使うインターフェースを採用し、より広い帯域幅を開放するかもしれない
- 400ドルから300ドルの価格帯でメモリ容量16GB、メモリ帯域幅256bitの構成は、大きな成功を収める可能性がある
- ただし、製品の差別化とRadeon RX 7700 XTの売上への影響を避けるために、メモリ帯域幅を128bit据え置きにする可能性もある
videocardz.comでは、また、Radeon RX 7600 XTを2024年1月下旬に発売する予定で、NVIDIA GeForce RTX 4000 "SUPER" モデル群の発売時期あたりのタイミングだと予想しています。
(追記ここまで)
Radeon RX 7700(非XT)の場合、モデルナンバー的にもNavi 32 XLの縮小版で、クロックを抑えたGPUになりそうです。メモリ周りの仕様はそのまま?
AMD Radeon RX 7800
AMDは、Radeon RX 7700 XTとRadeon RX 7800 XTの価格を50ドル以内に位置づけたことで非難を浴びました。Radeon RX 7800(非XT)は、モデルナンバーが示すようにこの2つの間に立つGPUでしょうけれど、現時点の価格差を鑑みるとなかなか難しい立ち位置になってしまいます。
もしかしたら、先にRadeon RX 7700 XTの価格改定を入れて「ギャップを無理やり作る施策」が必要かもしれません。