Intelは、一部の第13世代(Raptor Lake)および第14世代(Raptor Lake Refresh)Coreユーザーが直面していると思われる安定性の問題に対して声明を発表。「Intelが策定している仕様外の動作条件に起因している可能性が高い」と説明しました。未だ根本的な原因を突き止められていないようですが、5月には状況説明をする予定とのこと。
一部のIntel第13世代および第14世代Core安定性問題
Intelは、一部の第13世代および第14世代Coreの安定性問題に対して公式に声明をだしました。同社は「高熱時に高電圧と周波数が持続する『仕様外の動作条件』に関連している可能性があることを確認している」としています。
影響を受けたCPUを分析したところ、一部のパーツで最低動作電圧のシフトが発生。これはIntelが指定した動作条件以外での動作に関連している可能性があり、根本的な原因はまだ特定されていませんが、Intelによると、この問題の報告の大半は「アンロック/オーバークロック可能なマザーボードを使用しているユーザーによるもの」としています。
Intel第13世代および第14世代Coreの推奨仕様は?
600および700シリーズのチップセットを搭載したマザーボードは、BIOSのデフォルト設定で、CPUが持続的に高電圧や高周波数にさらされるのを制限するように設計された熱および電源供給セーフガードを無効にしていることが多いとのことです。
- 電流エクスカージョン保護(CEP)の無効化
- IccMax Unlimitedビットの有効化
- サーマル・ベロシティ・ブースト(TVB)および/またはエンハンスド・サーマル・ベロシティ・ブースト(eTVB)の無効化
- システムが不安定になるリスクを高める可能性のある追加設定:
- Cステートの無効化
- Windows Ultimate Performanceモードの使用
- PL1およびPL2をIntelの推奨限度を超えて増加させる
Intelは、システムおよびマザーボードメーカーに対し、推奨設定に一致するデフォルトBIOSプロファイルをエンドユーザーに提供するよう要請しています。
Intelの声明
Intelは、お客様のデフォルトBIOS設定がインテル推奨設定の範囲内で動作するようにすることを強く推奨します。
また、Intelは、マザーボードメーカーに対し、ロック解除やオーバークロック機能の使用を警告する機能をエンドユーザーに提供することを強く推奨します。
Intelは、根本的な原因を特定するため、この問題について積極的に調査を続けており、2024年5月を目標に、問題の状況およびインテル推奨BIOS設定に関する推奨事項を公表する予定です。