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AMD Ryzen 5 3600 vs.Intel Core i5-9600K【2023年再考記事紹介】/TechSpot

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本稿では、AMD Ryzen 5 3600とIntel Core i5-9600Kといった古いプラットフォームを2023年段階(※)で再考するTechSpotの興味深いレビューをチェックしてみます。現在のゲーム性能を比較するだけではなく、両CPUのアップグレード先ののベンチマークも行うという有意義な記事となっています。

※同記事のタイムスタンプは2023年11月30日

www.techspot.com

2018~2019年時点のミドルレンジCPU

AMD Ryzen 5 3600とIntel Core i5-9600Kは2018~2019年頃にリリースされ、格安高性能CPUとして人気となりました。共にモデルネームに「5」がつくCPUのため比較されやすかったモデル。

第3世代Ryzen「Zen 2」の最下位モデルに位置する「Ryzen 5 3600」は、約2.6万円という手頃な価格で6コア12スレッドを備える。間違いなく「Core i5キラー」の最有力候補ですが、果たして本当にCore i5を圧倒できるのか。

chimolog.co

AMD Ryzen 5 3600

Ryzen 5 3600は、2019年Q2にリリースされた第3世代Zen(Zen2)、Socket AM4プラットフォームのミドルレンジモデルです。本稿執筆時の中古価格帯は1.1万円~1.4万円(じゃんぱら調べ)。

Intel Core i5-9600K

Core i5-9600Kは、2018年Q4にリリースされた第9世代Core、LGA 1151プラットフォームのミドルレンジモデルです。本稿執筆時の中古価格帯は1.1万円~1.4万円(じゃんぱら調べ)でほぼAMD Ryzen 5 3600と同じです。

  • アーキテクチャ:Coffee Lake Refresh
  • コア数/スレッド数:6C6T
  • ベースクロック:3.7GHz
  • ブーストクロック:4.6GHz(※全コア:4.3GHz)
  • PCI-Expressレーン数:16(Gen3)
  • 対応メモリ:DDR4-2666
  • TDP:95W

4年前に両CPUをベンチマークしたところ、ゲームベンチではCore i5-9600Kの方が平均4%スコアが高かった。しかし6コア6スレッドしか搭載していなかったため、生産性タスクではしばしば遅れをとっていた。対照的にRyzen 5 3600は6コア12スレッドでありより高性能だ。これにより、最新ゲームでのパフォーマンスが大幅に向上することが期待される。

AMD Ryzen 5 3600 vs. Intel Core i5-9600K: 2023 Revisit | TechSpot

ゲームベンチ

テスト環境

テストでは、GPUボトルネックを最小限に抑えるためNVIDIA GeForce RTX 4090を使用。どちらのCPUも32GBのDDR4-3600 CL14メモリ(dual-rank)と組み合わせ、マザーボードは最新のBIOSリビジョンを適用。OSはWindows 11とのこと。

AMD Ryzen 5 3600はSocket AM4プラットフォームのため、アップグレードパスとして次の世代のRyzen 7 5800X3Dを比較対象に。Intel Core i5-9600Kのアップグレードパスとして比較するのは同世代のCore i9-9900Kです。当時のIntelプラットフォームは世代ごとにソケットを変えていたので同世代のCPUに限られてしまいます……。

Cyberpunk 2077

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Horizon Zero Dawn

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Far Cry 6

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Baldur's Gate 3

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The Callisto Protocol

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Hogwarts Legacy

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Starfield

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CoD: MWII

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21Game平均

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AMD Ryzen 5 3600とIntel Core i5-9600Kはだいたい同じレベルといって差し支えないと思われますが、記事内ではベンチマークスコアに表れないゲームプレイ体験を指摘しています。

テストした21のゲームを検証したところ、Ryzen 5 3600がCore i5-9600Kを上回っているのが見て取れる。これを確認するため、1080pのデータから21ゲーム平均を検証してみよう。

Ryzen 5 3600は発売当初は4%遅かったのが現在は4%速くなっている。しかし、この数字は状況を完全に捉えているわけではない。発売当初、Ryzen 5 3600は平均でわずかに遅かったかもしれないが、スタッタリングやフレームペースの問題なしにすべてのゲームで一貫してプレイ可能なフレームレートを実現していた。

これとは対照的に、Core i5-9600Kはフレームのもたつきやロード時間の遅さが目立った。ゲームのロードにおけるCore i5-9600Kの遅さには驚いたが、これはRyzen 5 3600では発生しなかった。そのため全体的にはRyzen 5 3600の方がかなり優れていた。

AMD Ryzen 5 3600 vs. Intel Core i5-9600K: 2023 Revisit | TechSpot

CPUのアップグレード

また、1080p(フルHD)でレベル違いのスコアを叩き出しているRyzen 7 5800X3Dが印象的です。アップグレードパスという意味ではSocket AM4プラットフォームのRyzen 5 3600に分があります。

Core i5-9600KのLGA 1151マザーボードをキープしたい場合は選択肢が限られている。(Core i5-9600Kのアップグレードパスの例として出した)Core i9-9900Kは、平均27%性能が向上しているものの高価なCPUだ。一方、Ryzen 7 5800X3DはRyzen 5 3600に比べて平均70%近い性能向上を実現し、同じプラットフォームで目覚ましいアップグレードを果たした。

(中略)

これは、プラットフォームの長寿命化が極めて重要である理由を浮き彫りにしている。特にアップグレードパスの欠如が最も痛手となるローエンドハードウェアに対して、より良いアップグレードパスを提供するようIntelに強く求めるものでもある。

プラットフォームへのコミットメントの欠如は、Intelのリテール向けCPU販売に影響を与えている可能性が高い。AMDがSocket AM5でSocket AM4と同様の成功を再現できれば、今後数年間はIntel製CPUを薦めることが難しくなるだろう。Intelがこのことを認識することと、AMDがSocket AM5で成功を継続することを願っている。どちらの可能性が高いかはわからない。

AMD Ryzen 5 3600 vs. Intel Core i5-9600K: 2023 Revisit | TechSpot

(一世代前のパーツを使いがちな)筆者の場合、2019年6月にAMD Ryzen 7 2700を購入し2023年12月にRyzen 7 5700Xに換装した経緯があるので、Socket AM4プラットフォームの恩恵を受けた形となりました。

2019年からAMD Ryzen 7 2700を使っていましたが、この度、Ryzen 7 5700Xに変更してみました。本稿執筆時点(2024年1月)では今更感ありますが、取り急ぎベンチだけまわしてみました。

taxtax.hatenablog.jp

AMDは、DDR4メモリDDR5メモリのコストが逆転するまでSocket AM4をサポートしつつ、今後はSocket AM5にコミットしていく予定です。筆者個人環境の次は、AMDのCPUを選ぶならばSocket AM5プラットフォームに換装していくでしょう。

AMDは、少なくとも今後数年間はSocket AM5をサポートする予定であるとOverclockers UKのインタビューに答えました。

「我々は2025年とそれ以降にしっかりとコミットしており、2025年以降もその約束がどれだけ続くかを見ていくことになる」と同幹部は付け加えています。

taxtax.hatenablog.jp

 

 


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