ミニPCメーカー各社はIntel Core Ultra(Meteor Lake)デザインの製品を展開し始めるようです。今回判明したミニPCは最大16コア、TDP 70Wをサポートするとされ、一般的なノートPCより余裕のある設計を持ちます。
※リーク情報のため不確かな情報も含まれる場合があります
Intel Core Ultra(Meteor Lake)ミニPC
MECHREVOとThunderobotは、Intel最新のCore Ultra "Meteor Lake" CPU(SoC)を採用したミニPCを発表しました。
Core Ultraシリーズは特にiGPU性能で特筆されるパフォーマンスを見せており、既存の第12世代や第13世代Core iファミリーに比べて向上が見込めます。さらに、AMDのノートPC向けRyzen 7000シリーズのiGPU性能をも超えるリーク情報も散見しており、期待が持てます。
Core Ultra "Meteor Lake" CPU(SoC)そのままなので、高速AIワークロードのための専用NPUも搭載しています。
最も注目すべき点はTDP 70Wという電力制限でしょう。CPUとiGPUコアを最大限に活用できると想像できます。
MECHREVO iMini
MECHREVOの「iMini」はProとNon-Proがあり、Core Ultra 7 155HとCore Ultra 5 125Hを用意。32GBのDDR5-5600メモリと1TBのPCIe Gen4 NVMe SSDが搭載されるようです。
筐体デザインはApple iMac Miniからインスピレーションを受けているようです。外形寸法は154 x 152 x 37.8mm、重量はわずか0.79kg。光沢のあるシルバーのエッジとマットシルバーの本体カラーが特徴で、天板には同社のロゴが見えます。
前面には電源ボタンのみがあり、通常フロントパネルに搭載されるI/Oは側面に配置。USB 3.2 Gen2 Type-Cポート×1、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×2、ケンジントンロック、レストポートがあります。
側面とシャーシ底面に排気口があり、アクティブ冷却ソリューションを見ることができます。MECHREVO独自の内部テストによると、CInebench R23ベンチマーク(ループ)を実行し65W時のピーク温度は88℃でした。
背面には、2.5GbE LANポート×2、Thunderbolt4 Type-Cポート×2、3.5mmヘッドセットジャック、DP/HDMIディスプレイ出力、USB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 2.0ポート×1がみえます。
MECHREVOはこのミニPCを今月中に出荷する予定です。価格は現在4499人民元に設定されており、Core Ultra 5 125Hのバリエーションモデルは600ドル強になります。
Thunderobot MIX PRO AI
Thunderobot「MIX PRO AI」は、最大70WまでのTDPに対応する冷却ソリューションを備えるハイエンド寄りのモデルです。
上記MECHREVO iMiniがよりスリムな筐体設計に重点を置いているのに対し、Thunderobot MIX PRO AIはデュアルファンの冷却ソリューションを採用し、より高いTDPへの対応を可能にしています。
32GB DDR5-5600メモリ、1TB PCIe Gen4 NVMe SSDを搭載。2.5GbE LANポート×2、Thunderbolt 4とUSB4 Type-Cポート、WIFI 6E、Bluetooth 5.3というI/O構成です。
同社は近日中に詳細情報を公開するとしており、2024年Q1には発売される見込みです。
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