MSIは、新しい電源規格「ATX12VO」に合わせたIntel LGA1700向け「PRO H610M 12VO」と、Coming soon表記ながらAMD Socket AM5向けの「PRO B650 12VO WiFi」、12VO電源「MSI 12VO PSU」を示しました。
ATX12VO規格
ATX12VOとは、5Vと3.3Vの電源コネクタを廃止し、12Vのみとなる電源規格です。デスクトップPC用の規格で、電源(PSU)設計とデスクトップPCの電源配線を簡素化することを目的としています。
ATX12VOはまだ新しい規格であり、そもそも自作PC向けの製品に反映されていない規格ですが、OEMメーカーやシステムインテグレーターにとってコスト削減が可能であることから、この規格に注目し始めています。
MSIは、ATX12VO規格に合わせたIntel LGA1700向け「PRO H610M 12VO」と、Coming soon表記ながらAMD Socket AM5向けの「PRO B650 12VO WiFi」、そして本気のComing soonな12VO電源「MSI 12VO PSU」を示しました。
マザーボード2種類はMicro-ATX(240 mm x 240 mm)サイズ。OEMメーカーやシステムインテグレーターに採用されやすい理由からでしょうか。
「5Vや3.3VなどSATAドライブなどに必要な低電圧領域用は、(マザーボードに実装されている)VRMが12Vから切り替えて使用する」とTechPowerUpでは説明しています。
MSIはまた、ATX12VO電源シリーズの発売に取り組んでいることを明らかにしています。OEMメーカーやシステムインテグレーターが一括で導入しやすいような仕組みを提供していく形を目指しているものと思われます。