MINISFORUMは、IntelのノートPC用CPU「Core i9-13900HX」をオンボード搭載したMini-ITXマザーボードをリリースしました。CPUをオンボード搭載した利点を最大限に利用した冷却機構を備えています。
MINISFORUM AR900i
MINISFORUMは、Mini-ITXフォームファクタのMoDT(モバイル・オン・デスクトップ)マザーボードであるAR900iをリリースしました。AR900iは、IntelのノートPC向けCPU「Core i9-13900HX」をオンボード実装しており、専用の冷却ソリューションを搭載しています。基板にハードワイヤで接続されたままであるためアップグレードはできません。
Intel Core i9-13900HX
Core i9-13900HXは「Raptor Lake」ベースのCPUで、8個のPコア、16個のEコア、36MBの共有L3キャッシュを搭載。Pコアは最大5.40GHz、Eコアは最大3.90GHzまでブーストします。Core i9-13900HXはRaptor LakeベースのノートPC向けCPUラインナップ中、最上位に位置するモデルです。
デスクトップPC向けのCore i9-13900等と比較した場合、ノートPCの電力制約向けに設計された電力仕様で動作するのも大きな違いです。TDPはデスクトップPC向けのCore i9-13900の225Wに対し、Core i9-13900HXのベースTDPは55 W、最大ターボ時は157 Wとなっています。
冷却システム
MINISFORUM AR900iは、このCPUに特化した冷却ソリューションを実装しており、80mmケースファンを利用する大型のアルミニウム製フィンスタック式ヒートシンクを採用しています。
インターフェース等
2つのM.2-2280スロット用のファン付ヒートシンクもあります。これら2つのM.2スロットはそれぞれPCI-Express 5.0 x4 接続インターフェースであり、どちらかを使用すると拡張スロットのPCI-Express 5.0 x16はx8となります。
独自のWLANカードと組み合わせることができるM.2 E-keyスロット、最大96GBのメモリをサポートする2つのDDR5 SO-DIMMスロットが実装されています。
MINISFORUM BD770i AMD Ryzen 7 7745HX搭載