Intelは、第14世代ノートPC向けCPUのアッパーエンドに位置する「HX」モデルを追加しました。第13世代Core「Raptor Lake」のリフレッシュ版で、ハイエンドゲーミングノートPCやワークステーション向けノートPCなど処理能力が求められる用途に最適です。
Intel Core Processor HX Mobile 14th Gen
発表されたIntelノートPC向け第14世代Core「HX」モデルは、ゲーミングノートPCやポータブルワークステーションをカバーするDTR(デスクトップリプレイスメント)向けのCPUです。
2023年末に発表・リリースしたCore Ultra "Meteor Lake" CPU(SoC)は、ウルトラポータブル、シンクライアント向けの「U」シリーズとメインストリーム向けの「H」シリーズをカバーしており、Meteor Lakeのトップモデルは6P+8E+2LPのCore Ultra 7 165Hで、重厚なゲーミングノートPC等に採用するには少し規模が小さいモデルです。
ノートPCとはいえ据え置きで使う大きいサイズ感で問題なく、その分CPU処理能力に振った「処理能力特化」ニーズに適したCPUが「HX」シリーズです。
モデル一覧
Core i9-14900HX
- コア構成:Pコアx8+Eコアx16(24C32T)
- Pコアmaxクロック:5.8 GHz
- Eコアmaxクロック:4.1 GHz
- Pコアベースクロック:2.2 GHz
- Eコアベースクロック:1.6 GHz
- iGPU:Intel UHD Graphics
- TDP:55W-157W
Core i7-14700HX
- コア構成:Pコアx8+Eコアx12(20C28T)
- Pコアmaxクロック:5.5 GHz
- Eコアmaxクロック:3.9 GHz
- Pコアベースクロック:2.1 GHz
- Eコアベースクロック:1.5 GHz
- iGPU:Intel UHD Graphics
- TDP:55W-157W
Core i7-14650HX
- コア構成:Pコアx8+Eコアx8(16C24T)
- Pコアmaxクロック:5.2 GHz
- Eコアmaxクロック:3.7 GHz
- Pコアベースクロック:2.2 GHz
- Eコアベースクロック:1.6 GHz
- iGPU:Intel UHD Graphics
- TDP:55W-157W
Core i5-14500HX
- コア構成:Pコアx6+Eコアx8(14C20T)
- Pコアmaxクロック:4.9 GHz
- Eコアmaxクロック:3.5 GHz
- Pコアベースクロック:2.6 GHz
- Eコアベースクロック:1.9 GHz
- iGPU:Intel UHD Graphics
- TDP:55W-157W
Core i5-14450HX
- コア構成:Pコアx6+Eコアx4(10C16T)
- Pコアmaxクロック:4.8 GHz
- Eコアmaxクロック:3.5 GHz
- Pコアベースクロック:2.4 GHz
- Eコアベースクロック:1.8 GHz
- iGPU:Intel UHD Graphics
- TDP:55W-157W
「Raptor Lake Refresh」のスペックを最大限に生かした8P+16E構成のCore i9-14900HXをトップエンドに、デスクトップPC向けのCore i7-14700Kと同じ8P+12E構成のCore i7-14700HX、デスクトップPC向けのCore i7-13700Kと同じ8P+8E構成のCore i7-14650HX、Pコアが6個になった代わりにベースクロックが少し高めのCore i5-14500HXとCore i5-14450HXが続きます。
I/O
メモリはデュアルチャネルDDR5(SO-DIMMのみ)、dGPU用のPCI-Express 5.0 x16、CPU接続M.2 NVMe SSD用のPCI-Express 4.0 x4、プロセッサーダイとPCHダイ間のDMI 4.0 x8リンクがサポートされています。PCHは、最大16本のPCIe Gen 4レーンと最大12本のGen 3レーンを備えており、ノートPCによってはThunderbolt 4やWi-Fi 7が搭載されるでしょう。
搭載ノートPC