Lenovo GeekProの最新モデルには未知のAMD dGPU、Radeon RX 6600 LEを搭載しているモデルがあるとHotHardwareで報告されています。「Radeon RX 6600 LEはAMDが最近発表したGREモデルではない。一見新しいdGPUに見えるが中国向けのBTO PCでひっそりと発売されていだけである」という内容です。
AMD Radeon RX 6600 LE
Radeon RX 6600 LEはShading Units1,792基、128bitのメモリバスに8GBのGDDR6を搭載。ブーストクロック2,495MHzというスペックとのこと。AMD公式サイトに記載されているRadeon RX 6600のブーストクロックは最大2,491MHzで、そのリファレンススペックよりわずか4MHz高いブーストクロックスピードを除けば通常のRadeon RX 6600とこのRadeon RX 6600 LEのスペックは同じ。
Lenovoの6600 LE用クーラー側面には「Radeon RX 6600 LE」と刻印されており、それを除けば特に変わったものには見えません。Lenovoが宣材等のマーケティングで何か特別なことを言わない限りRadeon RX 6600 LEは単なるRX 6600にしか見えません。
HotHardwareでは「LEはLenovoの社名の最初の2文字であるため、LEが意味するのはこのGPUがLenovo専用であるということだろう」という意見も述べられていますが、一般的にサードパーティベンダーが販売するグラボは動作クロックの調整が施されていることが多く(OCモデル等)、公式スペックそのままのグラボのほうが珍しいとも言えます。サードパーティベンダーが販売している自作PC向けRadeon RX 6600搭載グラボよりスペック等が少し下になってしまうかもしれない公式スペック品なので、AMD dGPU伝統の「LE」を付けたのかもしれません。謙虚。
このLenovoのゲーミングPCに搭載されているRadeon RX 6600 LEは、「公式スペックそのままのRadeon RX 6600 + オリジナルクーラー仕様」という専用グラボだと推測しますが、現状BTO PCにしか搭載されていないOEM用モデル、しかも中国向けなのでワールドワイドな市場での入手は難しいモデルのひとつであることは確かです。
Lenovo GeekPro
Lenovo GeekProは中国向けのエントリー向けゲーミングPCラインナップです。GeekProは日本国内向けモデルとしてはLenovo LOQというブランド名で展開されています。