CPUIDの人気アプリケーション「CPU-Z」のARM64版Windows用のビルドが公開されました。待ち焦がれていた(かもしれない)ARM64ベースのバージョンでは、ARMベースのWindowsマシンを使用している人なら誰でも、CPUの仕様を把握することができます。
CPU-Z Build For Windows on ARM64
現在の初期リリース版には、x86版のCPU-Zにある全ての機能はありませんが、基本的な機能はすべて備わっています。CPUのモデル名、アーキテクチャ、製造プロセス、コアの仕様、サポートされている命令、iGPUのモデル名などの詳細を含む、ARMプロセッサの概要が把握できます。
Intelが2020年からハイブリッド構成のx86 CPUを生産しているにもかかわらず、PコアとEコアの現在のクロック速度や、各コア・クラスターのCPU仕様を表示するという点で、x86バージョンよりARM64のバージョンは優れています。
x86版CPU-Zのメインボードタブには、マザーボードやチップセット、BIOS、PCIe接続といった情報が表示され、同様に、メモリ・タブには、タイプ、容量、速度、タイミングを含むホスト・システムのメモリの仕様が表示されます。ARM64のバージョンでは、マザーボードやメモリのタブを見ることはできなかったようです。
Android OSとして何年も前からCPU-Zのバージョンがありましたが、Qualcomm Snapdragon X Elite搭載デバイスが登場していくであろう2024年において、そしてこのタイミングで使えることは素晴らしいことです。Snapdragon X Eliteは、IntelやAMDのいくつかと互角に渡り合うことができ、次期Snapdragon(Snapdragon 8cx Gen 4)は、MicrosoftのAI OSを動かす性能要件を上回るほど強力になるかもしれません。