Qualcomm Technologies, Inc.は北米時間2024年4月25日、QualcommのARMプロセッサーシリーズ「Snapdragon X」を拡充する「Snapdragon X Plus」を発表しました。Snapdragon X Plusは、先に発表されたSnapdragon X Eliteの下位モデルにあたり、競合他社プロセッサより高速ながら低価格なモデルとのこと。
Qualcomm Snapdragon X Plus
Snapdragon X Plusは、Snapdragon X Eliteの廉価版にあたるARM SoCで、期待がかかるOryonコアを搭載。低価格版ながら競合他社より高速で効率の高いプロセッサと発表しています。
このカスタム統合プロセッサは、競合他社と比べてCPU性能が最大37%向上し、消費電力が最大54%削減されます。
Qualcommがリリースした動画ではAI主導型アプリケーションの需要にフォーカス。45 TOPSという数字を大きくフィーチャーしています。
また、Snapdragon X Plusの発表にあたり45 TOPS NPUで動作するAIに最適化された新しいアプリケーションと機能をデモンストレーション。
- Codegen社のVisual Studio Codeでのコード生成。オンデバイスのジェネレーティブAIを使用して新鮮なコードを即座に生成しプログラマを支援
- RiffusionのオンデバイスAIを使用したAudacityでの音楽生成。プロンプトや既存の音楽から新しい音楽を生成
- OBS Studioのライブ・キャプションは、デバイス上のWhisperを使用してライブ・ストリーム中にリアルタイムで100の話し言葉を100の言語のライブ・キャプションに自動翻訳
Qualcomm Technologies, Inc.のcompute and gaming担当senior vice president兼general managerであるKedar Kondap(ケダー・コンダップ)は次のように述べています。「Snapdragon Xシリーズ・プラットフォームは、最先端のエクスペリエンスを提供し、PC業界に革命をもたらすものです。最先端のCPU性能、AI機能、電力効率を提供することで、当社はモバイルコンピューティングの可能性の限界を再び押し広げます」
OEM各社は、2024年半ばから、Snapdragon X Eliteを搭載したデバイスとともに、Snapdragon X Plusを搭載したPCを発売する予定です。