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Core i9-14900K, Core i7-14700K, Core i5-14600K "Raptor Lake Refresh" レビュー /anandtech

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Image via anandtech

Intel 第14世代Coreシリーズ「Raptor Lake Refresh」のレビューが解禁され、各レビュワーの言い回しが面白いと思いつつ拝見しているところですが、本稿では老舗レビューサイトanandtechCore i9-14900K、Core i7-14700K、Core i5-14600Kのレビューを見てみます。

www.anandtech.com

第14世代Coreシリーズ・スペック

まず、簡単なスペックと北米でのリテールプライス(メーカー希望小売価格)が記載された表を引用いたします。前世代の「Raptor Lakeアーキテクチャ」モデルも参考に掲載されているのでわかりやすいと思います。

最初に目を引くのがリテールプライス。前世代より値段が高いと感じるのは著者だけではないはずです。昨今の(諸々の)状況を鑑みると致し方ないのかもしれませんが……。

その代わり(?)ベースTDPとターボTDPワット数値はカタログスペック上、据え置きです。

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ピークパワー

anandtechがレビューで示したピーク時の消費電力を引用いたします。

The nature of reporting processor power consumption has become, in part, a bit of a nightmare.

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本グラフにおいて目を引くCore i9の場合、12900K、13900K、そして今回の14900Kとリニアに数値があがっています。Core i9はコンシューマ向けハイエンドモデルのためとにかく性能を出す、その代わりに冷却方法等の運用方法は各自工夫してくださいという、いろいろ割り切れる(?)モデルだと思うのですが、Core i7-14700Kが400弱という数値を出してしまっている点がマイナスすぎる。

「ちょっとした悪夢」という言葉でanandtechの同記事はこれらを表現していますが、ほんとうに「a bit of」でしょうか?

ただし、本レビューにおけるCore i5-14600KとCore i5-13600Kの比較においては好ましい結果(約68.8ポイント前世代より下がっている)がでていると考えます。

計測時の問題なのかCPUの特性なのかわかりません。

ペンチマーク

オフィススイートとwebプロダクト パフォーマンス

オフィススイート等はAMD CPUより良いベンチマーク結果を出しています。第13世代Coreシリーズ同様の仕草ですが、その改良型(Refresh)なので言わずもがな、な部分もあります。

ここで注目されているモデルがCore i7-14700Kで、Core i9-14900K(と同様にCore i9-13900Kも)よりEコアが4つ少ないにも関わらず、性能面では上に位置することが多い結果になっています。

In our office and productivity suite, the Intel Core i9-14900K and the Core i9-13900K consistently trade blows. The real surprise is the Core i7-14700K, which, given it only has four fewer E-cores than both Core i9s, is consistently up there in terms of performance. Looking at how the Core i5-14600K compares against the previous Core i5-13600K, the newer 14th Gen Core i5 is consistently ahead, but only marginally.

CPU Benchmark Performance: Power, Productivity and Web - Intel Core i9-14900K, Core i7-14700K and Core i5-14600K Review: Raptor Lake Refreshed

AMD Radeon RX6950 XT

anandtechのレビューで面白いと思った点は、テスト用セットアップdGPUにAMD Radeon RX6950 XTを利用している点です。

たいていNVIDIA GeForceシリーズなので、ゲームのフレームレートがどういう挙動を示すのか興味がわきます。

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Grand Theft Auto V

Grand Theft Auto V(GTA5)を基にしたストリートグラフィティ(略してストグラ)が流行っているのは皆さまご存じの通り。GTA5(グラセフ5)の世界観を再利用し架空の都市を再構築。新たなMMORPGのような趣で、Twitch等の配信でも盛り上がっています。

そのため、新たにGTA5をPCで高解像度・高画質プレイしてみようという方も多いのではないでしょうか。

参加している全てのプレイヤーは街の住民の1人になります。
実際にその世界で暮らしているように振る舞い、仕事や趣味、犯罪、友人関係などの構築を楽しみます。

w.atwiki.jp

Grand Theft Auto V アベレージFPS

GTA5そのものは非常に軽いオンラインゲームで、steamの製品ページに公開されている推奨環境は以下の通りかなり前のミドルレンジ帯です。

Intel Core i5 3470とAMD FX-8350は2012年リリースのCPU、NVIDIA GTX660も2012年発売のKeplerアーキテクチャGPUAMD HD7870も同時期となるSouthern Islands世代の「Pitcairn」と呼ばれていたGPUで、全て販売終了している製品です。

GPUの場合、本稿執筆時点、辛うじて販売が継続されているローエンド帯dGPUグラボ「NVIDIA GTX1050Ti」でスペックを満たすレベルといえばわかりやすいでしょうか。NVIDIA GTX 1050でも十分です。NVIDIA GTX1650の場合おつりがでます。


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そのような軽いゲームなので、テスト環境の第14世代CoreシリーズのCPUやAMD Radeon RX6950 XTはオーバースペック。ベンチマーク結果は高止まりしてしまっています。

フルHD(1080P)ではグラフィック設定最高、1440Pと4Kはグラフィック設定を低くして計測しています。

1080P Max

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1440Pは~185という平均フレームレート。

1440P Low

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4Kの平均フレームレートも~185です。

4K Low

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高解像度・高リフレッシュレートのモニタを使っている場合でも、ゲーム側のグラフィック設定を変えればフレームレートを十分稼げる結果となっています。軽いゲームらしい挙動でしょう。

フルHD(1080P)のグラフ通りグラフィック設定をあげていくとCore i5-14600Kのスコアが少し下がっていますが、誤差の範囲と捉えられる「少しの違い」かもしれません。

まとめ

The balance of power, efficiency, and, ultimately, cooling becomes even more paramount, a notion evident in our experiences with the Core i9-13900KS, where thermal limits posed noticeable issues on sustaining performance.

Conclusion - Intel Core i9-14900K, Core i7-14700K and Core i5-14600K Review: Raptor Lake Refreshed

Core i9-14900KとCore i7-14700K(Core i5-14600Kも含む)を利用する場合、一番重要なのは冷却。ヒートリミットによりCPU本来の性能維持に顕著な問題を引き起こしてしまいます。

If you already have 12th or 13th Gen Core parts, then there's absolutely no reason to upgrade or consider 14th Gen as a platform, as none of the features (mainly software) justify a sidegrade on which is ultimately the same platform and the same core architecture.

Conclusion - Intel Core i9-14900K, Core i7-14700K and Core i5-14600K Review: Raptor Lake Refreshed

第9世代または第10世代、第11世代といった古いIntel CPUを利用しているユーザーであれば第14世代Coreシリーズを選択することでパフォーマンス上のメリットが多くあります。

しかし、第12世代や第13世代Coreシリーズを利用しているユーザーには大きなメリットを得ることは難しいと言わざるを得ません。むしろ価格の下がった第13世代Coreシリーズを積極的に選択する場合もある、と同記事は結論付けています。

 

 


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