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Intel Lunar LakeのiGPU「Xe2」ではAdaptive sharpeningを導入?ゲームや画像のビジュアル品質を向上させるかも /Tom's Hardware

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Image via Tom's Hardware

Intelは、次期ノートPC用CPU(SoC)「Lunar Lake」に搭載するとされるiGPU「Xe2」で新しいAdaptive sharpening機能をもたらすLinuxパッチを公開しました。Lunar Lakeでは、ゲームや画像のビジュアル品質を向上させる目的があるようです。

www.tomshardware.com

Intel Lunar Lake

Lunar Lakeは、「Meteor Lake」に続くノートPC向けCPU(SoC)で、Intelの発表(PC Watch等の記事参照)を鵜呑みにするならば、性能も電力効率もかなり上げてきています。IntelにとってデスクトップPC向けCPU「Arrow Lake」やLunar Lakeのリリースが控える2024年後半がひとつのターニングポイントになりそうです。

もう1つのLunar Lakeに関しては「Lunar Lakeは次世代のノートPC向けプロセッサとなる。新しい低消費電力なアーキテクチャを採用しており、CPUのIPCが向上して電力効率が改善される。そしてGPUとNPUのAI性能が、どちらも現行製品と比較して3倍になる」と述べた。

Lunar LakeはMeteor Lakeと比較してCPUの電力効率が大きく改善し、さらにはGPUとNPUのAI推論性能(TOPSで表現される性能のことだと考えられる)がどちらも3倍になると明らかにした。

そしてホルトス氏は、Lunar Lakeの実物チップを初めて公開。DRAMとチップがSOMに実装されているLunar Lakeを、詰めかけた聴衆に向けて見せつけた。

pc.watch.impress.co.jp

Intel Lunar Lake向けLinuxパッチ

Intelは、Lunar Lakeに搭載するとされるiGPU「Xe2」で新しいAdaptive sharpening機能をもたらすLinuxパッチを公開しました。パッチノートによるとAdaptive sharpening filterは、Lunar Lakeおよび将来のデバイスで利用可能であり、ゲームや画像全般を含む複数のユースケースで利用できるとされています。

次期ハードウェアの新機能に関するほとんどのパッチと同様、この新しいAdaptive sharpening機能が具体的に何をするのかわかりませんが、おそらく画像の一部を選択的にシャープにすることができる、というものでしょう。

このパッチのカバーノートには「ピクセル領域に対して機能する」とあり、filterは「シャープ化された画像と元の画像をブレンドする」とあります。

パッチノートの残りの部分にはもっと技術的な詳細が書かれているが、このソリューションがどの程度優れているのかを現実的に教えてくれるものはない。

Intel Lunar Lake Xe2 integrated graphics patches introduce adaptive sharpening and higher visual quality for gaming and images | Tom's Hardware

XeSS

また、Tom's Hardwareの記事では「明言されていないが、XeSSを前提にしているのかもしれない」と述べています。XeSSは、Intelによるオープン規格のアップスケーリング技術で、NVIDIA DLSSやAMD FidelityFX Super Resolutionと同様、ゲームは低解像度でレンダリングしてGPU負荷低減で性能向上を図りつつ画素を補完して高解像度に見せる、といったものです。

インテル® XeSS は、オープン規格を使用して実装されており、インテル®や他の GPU ベンダーの両方から、多くのゲームや幅広い出荷ハードウェアで幅広い可用性を確保しています。*

*XeSS アルゴリズムの主な要件は、シェーダー・モデル 6.4 をサポートするグラフィックス・ドライバーであり、幅広い出荷ハードウェアと互換性があります。

インテル® XeSS は他のベンダーのグラフィックス・カードで動作しますか?

一般的にアップスケーラーは画像をぼかしてしまうものであり、アップスケールによってぼけてしまった画像をより自然に表現させたい、というのがXeSSをはじめとするアップスケーリング技術ですが、本稿で紹介している「新しいAdaptive sharpening機能」はXeSSを補完するものとTom's Hardwareの記事では解説しています。

アップスケーラーは簡単にコンテンツをぼかしすぎてしまい、元の画像に及ばないことがあるという。もちろん、画像をシャープにしたりアンチエイリアスをかけたりする方法はすでにあるが、これらの方法は画像全体を同じようにシャープにするため、ノートによると "一部の領域がシャープになりすぎ、自然なディテールが失われる可能性がある" という。明言はされていないが、インテルはおそらく新しいアダプティブ・シャープニング機能に関してXeSSのことを考えているのだろう。

Intel Lunar Lake Xe2 integrated graphics patches introduce adaptive sharpening and higher visual quality for gaming and images | Tom's Hardware

注意書きによると、この「新しいAdaptive sharpening機能」はIntel GPU専用で、将来XeSS自体に搭載されるものではないようです。

また、パッチには "LNL以降" と書かれているため、現世代のIntel GPUには適用されず「Intel 次世代GPU向けの新機能」であることを示唆しています(Lunar LakeはXe 2 Battlemageを採用すると予想されているため)。

このLinux用パッチからわかることは、Intel次世代ノートPC用CPU(SoC)「Lunar Lake(と次世代GPUのBattlemage)」の開発進捗が十分に順調であることを示唆しています。

 

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