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ノートPCメーカー各社、2024年に11%の成長が見込まれる「AI PC」の台頭に賭けている。2025年までに約2億5000万台出荷へ /wccftech

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PC業界は過去2年間、消費者が次世代ハードウェアへの切り替えに消極的だったことに加え、インフレや価格上昇、サプライチェーン不安要因も加わって低迷してきました。TechInsightsによれば、2023年のPC出荷台数は2021年と比較して27%も減少する見込みです。しかしノートPCメーカー各社にとって2024年は「喜ばしい」年になりそうです。

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AIが次世代ハードウェア導入を促すと期待

Microsoftが2024年にリリースする次世代OS「Windows 12」ではAIにフォーカスされたOSであることが理解されています。

現世代のWindows 11の場合はプラグイン・アドオンといった感じで、ある意味中途半端な過渡期の仕様とも言えます。現状稼働台数が一番多いWindows 10にもWindows 11スタイルのMicrosoft AI「Copilot」がアップデート経由で導入されつつあります。

AIに関しては過渡期の仕様であるWindows 11と違いWindows 12のAIは、OS全体に統合……AIを搭載したWindowsシェルと高度なCopilotが導入され、AIは常にバックグラウンドで動作し「検索機能」「プロジェクトやワークフローの起動」「コンテクストの理解」などを行うといわれています。2024年には、そういったOSに深く統合されたAIを搭載したPC、「AI PC」が登場していくこととなります。

ただし現在のPCハードウェア構成ではAIを統合したOSを動かす要件が満たせない、もしくはAI処理が遅くなってしまう場合があり、先に発表されたAMDのノートPC向け「Ryzen 8000」シリーズやIntelのノートPC向けCPU「Core Ultra」シリーズにおいて、AI動作を高速化するチップが導入されているのが記憶に新しいところです。

グラボ搭載デスクトップPCの場合、搭載dGPUが既にAI処理対応の場合もありますし、対応していなければAI処理対応のGPU搭載グラボに置き換えという手段もあります。ノートPCの場合はそういった「ユーザーによるパーツ・部品交換や追加」はできないワンパッケージ製品のため、製品ラインナップにノートPCを揃えるメーカー各社にとって買い替え需要が大幅に促進されることが期待できる、という理屈です。

お仕事ユースにとっても個人ユースにとっても導入してみたい!OSを買い替えたい!という喚起をWindows 12はできるのか?という部分が最も重要な気もしますが、PC本体の買い替え需要を後押しさせることは間違いないはず。

古くからのPCユーザーであればOSが新しくなったら要件を満たしたハードウェアを用意する時代を覚えているかもしれません。その儀式も無くなって久しいので、かなり久しぶりな状況が巡ってくるのが2024年といったところでしょうか。

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2024年のPC出荷台数は前年比8%~11%増を見込む

PC業界の「好転」は、市場調査会社Canalysも明らかにしており、2024年のPC出荷台数は前年比8%増の2億6700万台に達すると予測しています。TechInsightsは2024年のノートPC世界出荷台数が2023年比で11%成長する見込みであるとしました。

OSレベルでより高度なAI機能を一般ユーザーへ提供、それに伴う買い替え需要がその見込みの理由のひとつであることは前述した通りです。それに加えて「消費者のアップグレードサイクル」がより大きな影響を及ぼすと予想されるため、成長が期待できる見通しを持てると報告されています。

さらに言うならば、ARMベースの競合他社がPC市場で台頭しつつあり、製品リリースのタイミングが2024年以降という点も成長の背景にあると見られています。QualcommNVIDIAAMDはARMベースのCPUソリューションをPC業界に導入する方向で動いており、ハードウェアの競争はさらに激化するのは避けられません。一般消費者は嬉しい悩みを抱えることになるでしょう。

2024年のAMD

まずノートPC向けRyzen 8000シリーズ。Hawk PointアーキテクチャのCPUをリリースしましたが、AI PC分野に絞って言うなら、NPU(Neural Processing Unit)を大幅に強化した次のStrix Pointが本命です。まだ噂レベルですが、AMD製ARMベースアーキテクチャのCPUもあります。

これら新製品の話とは別に、デスクトップPC向けの現行規格は主に値引きやキャンペーンによってIntelプラットフォームより比較的容易に入手できる場合があります。

2024年のIntel

Meteor LakeアーキテクチャのノートPC向けCore Ultraが発表されましたが、NPU(Neural Processing Unit)性能という意味ではAMD Ryzen 8000 "Hawk Point" と同様、軽いジャブという側面もあります。AI処理をより強化したArrow Lakeが本命と考える方もいらっしゃるでしょうか。

Intel Mobility CPU Lineup:

CPU FAMILY LUNAR LAKE ARROW LAKE METEOR LAKE RAPTOR LAKE ALDER LAKE
Process Node (CPU Tile) Intel 20A? Intel 20A '5nm EUV" Intel 4 '7nm EUV' Intel 7 '10nm ESF' Intel 7 '10nm ESF'
Process Node (GPU Tile) TSMC 3nm? TSMC 3nm TSMC 5nm Intel 7 '10nm ESF' Intel 7 '10nm ESF'
CPU Architecture Hybrid Hybrid (Four-Core) Hybrid (Triple-Core) Hybrid (Dual-Core) Hybrid (Dual-Core)
P-Core Architecture Lion Cove? Lion Cove Redwood Cove Raptor Cove Golden Cove
E-Core Architecture Skymont? Skymont Crestmont Gracemont Gracemont
LP E-Core Architecture (SOC) Skymont? Crestmont? Crestmont? N/A N/A
Top Configuration TBD TBD 6+8 (H-Series) 6+8 (H-Series)
8+16 (HX-Series)
6+8 (H-Series)
8+8 (HX-Series)
Max Cores / Threads TBD TBD 14/20 14/20 14/20
Planned Lineup U Series? H/P/U Series H/P/U Series H/P/U Series H/P/U Series
GPU Architecture Xe2-LPG (Battlemage) Xe-LPG (Alchemist) Xe-LPG (Alchemist) Iris Xe (Gen 12) Iris Xe (Gen 12)
GPU Execution Units 64 EUs 192 EUs 128 EUs (1024 Cores) 96 EUs (768 Cores) 96 EUs (768 Cores)
Memory Support TBD TBD DDR5-5600
LPDDR5-7400
LPDDR5X - 7400+
DDR5-5200
LPDDR5-5200
LPDDR5-6400
DDR5-4800
LPDDR5-5200
LPDDR5X-4267
Memory Capacity (Max) TBD TBD 96 GB 64 GB 64 GB
Thunderbolt 4 Ports TBD TBD 4 4 4
WiFi Capability TBD TBD WiFi 6E WiFi 6E WiFi 6E
TDP TBD TBD 7W-45W 15-55W 15-55W
Launch ~2025 2H 2024 2H 2023 1H 2023 1H 2022

AIは人間社会の経済を救う?

人工知能がPC業界を救済し、ひいては人間社会の経済を回すSFでおとぎ話のような予測ですが、「AIに焦点を当てた機能を実際にメインストリームのアプリケーションに統合することになれば、AIは市場の現状を一変させることができる」とIntelのPat Gelsinger CEOは既に表明しています。

以上のような活気さをみせるAI PCソリューションは消費者の関心を引き寄せ、PC出荷台数は2025年までにほぼ2億5,000万台に達し最大15%の成長を遂げると調査機関は予想しています。

 

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