RDNA4世代のAMD Radeon RX 9070 XT/RX 9070が人気ですが、各メーカーの希望小売価格を見ても10万円越えのものばかりです。本稿では現実的な価格帯として3万円台から6万円台まで、ミドルローレンジの古いRDNA世代のグラボをチェックしてみます。
Amazonで購入できる「格安」AMD Radeon RXシリーズグラボ
記事タイトルに「格安」という文言を使っていますが、自分の感覚だと1080p(FHD)でフレームレート60Hzくらいであれば2万円台~3万円台、シューターで144Hzといった"それなりの"フレームレートを出すならば5万円台後半から、という感じでしたが、サプライチェーンが崩壊しつつあったコロナ禍を経て円安が進んだ2025年では、それぞれ約2万~3万円くらいあがっている印象です。
そのため、約5万円台で1080p、フレームレート60Hz~120Hzくらいという感じでしょうか?ゲームによって、また、ゲーム設定次第で変わります。
AMD Radeon RX 5700 XT
RX 5700 XTは、RDNAアーキテクチャ/Naviコアの第一世代のハイエンドGPUです。この世代ではミドルレンジのRX 5700 XT(RX 5700 XT 50th Anniversary)を一番上に置き、RX 5700、RX 5600 XT、RX 5500 XT、RX 5500、RX 5300、ノートPC向けとしてRX 5700M、RX 5600M、RX 5500M、RX 5300Mをラインナップしました。
RX 5700 XTの性能は、他GPU搭載グラボとざっくり比べるならばNVIDIA GeForce RTX 2070とRTX 2060の中間、RTX 3060とニアイコール、RTX 4060の下。AMD Radeon RX 6600~RX 6600 XTの中間という位置づけでしょうか。意外と狙いどころのGPUです。
Vandossy RX 5700 XT 8GB
Vandossyというのがメーカー名なのか小売店名なのかわかりませんが、Amazonで約3万円とちょっとで購入可能です。
Radeon RX 5700 XTは中古市場で見つけることが可能だ。税込19,980円からと価格が抑えられていて選びやすさがある。中古への抵抗がなければ十分候補に入るだろう。
万人にオススメできるRadeonが誕生
同GPUを搭載したリファレンスグラボを過去使っていましたので、何回かFFXIVベンチを公開していますので併せてご確認ください。
Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.2.2でファイナルファンタジーXIVベンチ動作検証【AMD】 - 帯域幅256ビット|AMD好きの自作PC速報
Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.1.4でファイナルファンタジーXIVベンチ動作検証 - 帯域幅256ビット|AMD好きの自作PC速報
AMD Radeon RX 6600
Radeon RX 6600は、上記RX 5700 XTの次世代となるRDNA 2/Navi 2xに属するGPUです。モデル名どおりミドルエンドを担うレンジで、同世代のNVIDIA GPUと比較するならばGeForce RTX 3050よりすこし上でRTX 3060より下、という立ち位置でしょうか。
ローレンジグラボより背伸びするモデルとして意外と注目できます。
玄人志向 RD-RX6600-E8GB/DF
ASRock AMD Radeon™ RX 6600 Challenger D 8GB
ASRock AMD Radeon™ RX 6600 Challenger D 8GB
AMD Radeon RX 6650 XT
Radeon RX 6650 XTは、RX 6600の上位XT版「Radeon RX 6600 XT」のリフレッシュモデル(GPUアーキテクチャのリフレッシュではなくAMD謹製オーバークロックモデルという立ち位置)です。対同世代NVIDIA GPUという点においてはGeForce RTX 3060より上、RTX 3070の下あたり。本稿執筆時点で現行のGeForce RTX 4060までは少し届かない立ち位置です。
MSI Radeon RX 6650 XT MECH 2X 8G OC
MSI Radeon RX 6650 XT MECH 2X 8G OC グラフィックスボード VD8095
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 6650 XT
PowerColor Fighter AMD Radeon RX 6650 XT グラフィックスカード 8GB GDDR6
PowerColor製Radeon RX 6650 XTは、現在Amazonなら4万円弱で購入可能。
AMD Radeon RX 6750 GRE-10G
Radeon RX 6750 GRE 10Gは、中国市場向けのミドルローレンジGPUというニッチな存在です。
Radeon RX 6750 GRE 10GBは“Navi 22 XL”がベースで、2304基のStream Processorを搭載する。VRAMは10GBでメモリインターフェースは160-bit、16GbpsのGDDR6を使用し、メモリ帯域は320GB/sである。周波数はGaming 2189MHz / Boost 2450MHzである。Total Board Powerは170Wに抑えられる。
Navi 22 XLコアはRX 6700としてリリースされているGPUで、RX 6750 GREではほんの少しオーバークロックされている以外スペックは同じです。ゲーム性能的にはNVIDIA GeForce RTX 4060と同等~やや下の立ち位置ですが、10GB搭載しているGPUメモリを有効活用する目的で最適です。
Radeon RX 6750 GRE(Golden Rabbit Edition)は中国市場限定のRDNA2アーキテクチャ/Navi 22 KXTコアのdGPUで、搭載グラボが同地域で大成功を収めつつあると報じられています。そのため、近しいスペックになるであろう「Radeon RX 7600 XT」のみ、予定されている1月ローンチ時点での中国市場投入は控えることを決定した、という内容です。
Radeon RX 6750 GREは、RX 6700 XTとほぼ同じ仕様のため、性能自体もほぼ同様のはずです。中国市場にアクセスできるのであれば、353ドル程度で入手可能です。
LINBE RX 6750 GRE-10G GDDR6 GA
このLINBEというのもVandossyと同様にメーカー名なのか小売店名なのかわかりませんが、画像のヒートシンクデザインに記載がある「Yeston」は、深圳にあるグラボも多くリリースするメーカーなので、Yeston OEM品なのでしょう。Amazonで約7万円少し高めの印象で購入可能です。
AMD Radeon RX 7600
本記事公開時点で大本命はRX 7600だと思われます。ゲームプレイ目的であれば1080pでNVIDIA GeForce RTX 4060レベルのパフォーマンスを叩き出す場合もあります。
さらに言うならば、価格を落としたRX 7600 XTだと尚良いでしょうか。
SAPPHIRE PULSE RADEON RX 7600 GAMING 8GB GDDR6
SAPPHIRE PULSE RADEON RX 7600 GAMING 8GB GDDR6 グラフィックスボード 11324-01-20G VD8509
ASUS Dual Radeon RX 7600 EVO OC Edition 8GB GDDR6
ASUS Dual Radeon RX 7600 EVO OC Edition 8GB GDDR6
玄人志向 RD-RX7600-E8GB
AMD Radeon RX 7600 XT
ASRock RX7600XT CL 16GO