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AMDの22年前のGPUは最新のLinux OSでまだ使うことができる /Tom's Hardware

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Image via TechPowerUp

2000年代初頭にATIからリリースされていたR300~R500コア搭載dGPUは、オープンソースコミュニティのおかげでLinuxドライバパッチで生き続けている、という記事を紹介します。※AMDは、ATIを2006年に買収してGPU製品を展開していきます

www.tomshardware.com

最新Linux OSでは古いATI dGPUが使える

Phoronixは、ATI時代のR300~R500シリーズRadeon dGPU用のドライバアップデートが2024年後半以降にLinuxに実装されると報告しています。これらは2000年代初頭の古いGPUにもかかわらず、オープンソースコミュニティはオープンソースドライバによってこれらのGPUサポートを継続させており、最新のLinuxオペレーティングシステム上で動作し続けることを可能にしています。

Linuxドライバー・アップデートでは、vertex shadersに関連するNIRの下降に変更が加えられます。このドライバ・アップデートは、Mesa 24.0で今四半期中に提供される予定です。

ATI R300~R500シリーズのRadeon dGPUをまだ使用している人は、2024年の後半には入手できる予定になります

「このMRは、残りのバックエンドのほとんどをNIRに移行します。具体的には、ftrunc、fcsel(適切な場合)、および flrp です。バックエンドのロアリングパスは削除される。例えば、私は頂点シェーダー用のバックエンドDCEを取り除くためのMRを準備している」 -- Pavel Ondračka

ATI R300~R500シリーズ

ATI R300シリーズは2002年にリリースされました。Radeon 9700 PRO搭載グラボが代表的なモデルでしょうか。これらは現行のPCIeインターフェースではなく、AGPインターフェイスであり、150nmプロセス、1億1000万トランジスタ、325MHzコアクロック、256MBのメモリ、19.8GB/sのメモリ帯域幅を備えていました。

Radeon 9700 PROは発売当時最速のGPUであり、ほぼすべてのワークロードで対抗馬であったNVIDIA GeForce 4 Ti 4600を上回っていました。また、DirectX 9を完全にサポートした最初のGPUでもありました。

DirectX 9対応「R300」で大きな飛躍を達成

ascii.jp

その後に登場したR400とR500シリーズは、R300コアのGPUアーキテクチャを最適化したもので、pixel pipelinesvertex shader engines、より高速で高性能なメモリ構成を備えていました。

2005年には「R500」世代に移行する。まず最初に登場したのは「R520」コアを搭載した「RADEON X1800 XL」である。この世代のパイプライン構造は、R400世代と大差なく、大きな違いはTSMCの90nmプロセスを使うことによる高速動作と低消費電力化、Shader Model 3.0への対応にあった。DirectXも当時最新の9.0c対応となったのが大きなポイントだ。

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最新のLinux OSが2000年代初期のdGPUをサポートする、というのは驚きです。これらを最新のWindows OSで動かす場合で例えるならばウィンドウとテキストを表示する以外、大したことはできません。

それ以上にこれらグラボをまだ動かしている人がいること自体、良し悪しは置いといて凄いことなのかもしれません。

 

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