Intelファンにとっても期待のComet Lake-SアーキテクチャCPUシリーズですが、やや分が悪いベンチ比較記事があがっています。
最近発表されたRenoirコアのRyzen 9 4900HS搭載ノートPCとデスクトップPC向けCPUのCore i9-10900Fのベンチを比較しています。
A 10-core Intel Core i9-10900F desktop processor has been spotted as part of an HP system on Geekbench, where it racked up strong single-core and multi-core scores. Unfortunately for the upcoming Comet Lake chip, its multi-core score lagged behind the result we recorded for an AMD Ryzen 9 4900HS in an Asus Zephyrus G14 laptop.
Ryzen 9 4900HSとCore i9-10900F比較
10コア20スレッドのCore i9-10900FのGeekbenchスコアを引用したnotebookcheckでは、RenoirコアRyzen 9 4900HSと比較して「シングルコアではちょっと上、マルチコアではちょっと下」という性能比較を掲載しています。
Core i9-10900Fを搭載しているシステムはHPのデスクトップPCで、Ryzen 9 4900HS搭載のシステムはノートPCでASUS Zephyrus G14。
ノート向けCPUとデスクトップ向けCPUの比較になります。
Geekbench 4.4スコア
Asus ROG Zephyrus G14
HP systemProcessor
Geekbench 4.4スコア結果をみて
Core i9-10900FはデスクトップPC向けのTDP枠内で駆動する10コア20スレッド品で、Ryzen 9 4900HSのノートPC向けのTDP枠内で駆動する8コア16スレッド品。
さらに言えば、RenoirコアRyzen 4000シリーズは今後発売されるZEN3アーキテクチャ採用のCPUではなく、デスクトップ向けRyzen 3000シリーズと同じ既存のZEN2アーキテクチャです。
Intel CPUはシングルコアベンチスコアが高く、AMD CPUの場合はマルチコアベンチスコアが高くなる傾向がありますが、それを踏まえてみると……
と言えるでしょう。
Comet Lake-S世代CPUは、やはりIntelのプロセスが14nm世代で留まっているところが厳しいですね。反対に、AMDの次期CPUであるZen3アーキテクチャ世代にはかなり期待ができるのではないでしょうか。