RenoirコアRyzen 4000 CPU(APU)搭載ミニPCリリースは最大1年かかる?理由は…… /notebookcheck【AMD, Intel】
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。またはプロモーション記事が含まれている場合があります
AnandTechのエディターによると、IntelがミニPCメーカーにAMD搭載モデルを遅らせるか、ラインナップしないよう奨励している、という内容の記事を紹介します。
やや刺激的な記事ですが、昔からIntelとAMD、もしくはIntelとAMD以外のCPUメーカーやサードパーティーチップセットメーカーとの争いを見ている方には「そうかもね」と頷いてしまう内容かもしれません。
Zotac and ASRock just started offering mini PCs powered by AMD's one-year-old Ryzen 3000 APUs.
AMD採用ミニPC
各社ミニPCベアボーンのラインナップ時系列を追いかけていると気になる事といえば、AMD CPU搭載のミニPCソリューションの少なさ。
AMD CPUは、そもそも低消費電力セグメントのCPU性能においてIntel CPUに対して分が悪い時期もある、という事実はありますが、それを踏まえてもあまりにも少ないと思います。
特に、ノートPC向けCPU(APU)のRenoirコアRyzen 4000シリーズの高い性能を見ると、AMDソリューションのミニPCを期待せざるを得ません。しかし、それをIntelが遅らせている、もしくは止めている可能性を指摘しているのがこの記事です。
RenoirコアRyzen搭載ミニPCは1年遅れ?
RenoirコアRyzen 4000シリーズのCPU(APU)搭載ミニPCがリリースされるのは最大1年遅れる?とnotebookcheckの記事では指摘しています。
過去、例えば最近の例であれば、PicassoコアRyzen 3000シリーズのCPU(APU)がASRockとZotacのミニPCラインナップに追加されたのは時期的に遅くなっており、ASUSやMSIといった大手メーカーは、AMDベースのミニPCは提供していません。
AMD採用ミニPCの例
AMDは、2019年後半にIntel NUC代替品としてRyzenベースのミニPCを発表しました。
SAPPHIREから新しい組み込み向けマザーボードが発表されました。
組み込み向けのRyzen V1000もしくはR1000シリーズをサポートする4インチ x 4インチの超省スペースマザーボードです。
しかし、これらは、V1000およびR1000 CPU、またはRyzen 2000などの組み込みソリューションでした。
新しいEmbedded版Ryzenが2種類発表されました。
2コア4スレッドのR1305Gと、2コア2スレッドのR1102Gで、R1305Gは8~10W、R1102Gは6Wとされています。
2020年初頭にいくつかのRyzen 3 3200Uモデルを発表したのはZotacだけで、RenoirコアRyzen 4000シリーズのCPU(APU)を搭載したミニPCは2020年後半である、とほのめかす程度。
CES 2020とその前後に登場したベアボーンには複数のAMD Ryzen搭載ベアボーンがありますので紹介したいと思います。
AnandtechエディターのIan Cutress氏によると、「Intelは大手・有名ベンダーにAMDベースのミニPCを遅らせる、またはラインナップしないように働きかけている。Renoirモデルをリリースするには最長1年かかる可能性がある」とツイートしています。
反NUCアライアンス?
「反NUCアライアンス」という規模まで膨れ上がっている?と述べていますが、挙げらているOEMメーカーはOnLogic、EEPD、Simply NUC、Tranquil PCといったところで、ポートフォリオがあまり多様ではない中小企業なのでアライアンスとしては弱いでしょう。
しかし、「反NUCアライアンス」にはASRockが含まれているとnotebookcheckの記事では述べられています。
Intelの業の深さは、VIAとの係争記事も併せてチェックしてみてください。
一時期はIntelやAMD CPU向けサードパーティチップセットメーカーの一番手だった時期もあり、筆者的にはチップセットのイメージが強いです。