タイトル通り「時には昔の話を」的な懐古厨の戯言。自分で買った(一部もらった)マザーボードを並べてみました。皆様も懐かしい感覚を思い出していただけたら幸いです。筆者の場合、一番古いものをピックアップするとSocket 370に行きつきますので、Intel Pentium IIIや、焼き鳥は作ってませんが同時代のAMD Athlonの頃からスタートです。
覚えている限りを挙げていますが、最初は少し変わった選択肢をしつつも時世にあらがえず定番メーカーのマザーボードばかりになっていく感じが時代だなと。何事もNo.2やNo.3、中途半端に思われがちな立ち位置のモノが好きになりがちなので王道ではありません。また、掲載順に変遷したわけではありません。
一番最初に購入したのはとあるTWO TOPのBTO PCでした。既にSocket 423という最初期Pentium 4(Willametteコア)が登場していましたが、安かったので通称鱈コアと某2chで呼ばれていたTualatinコアのPentium IIIからスタートし、中身を入れ替えたり新しくPCケースを買ったりして順調に?増えていきました。
Socket 370
熾烈な戦いを繰り広げていた「IntelとAMDの1GHzバトル」のときはSony VAIOのZシリーズを使っていたのですが、パワーのある環境でDAWを使いたいと思いPentium III (Tualatin) + Intel 815EなBTO PCを購入しました。未だに自作PCをしているのですが、初動は音楽制作がモチベーションでした。
TualatinコアのPentium IIIは、同時期にリリースされていたSocket 423/478のPentium 4よりレスポンスが良い気がして好きでした。SiS 635TやデュアルソケットのTualatin-S(Tualatin-512K)を購入するあたりがヲタなんだろうと思います。
Intel Pentium III (Tualatin)
- Intel 815E (BTO PC)
- ECS P6S5AT (SiS 635T - Wikipedia)
Intel Pentium III-S (Tualatin-512K)
Socket 478
Socket 478は特許に絡む問題で初期頃にいろいろ話題だった互換チップセットを買いたかったので、CPUはNorthwoodの1.8 GHzあたりのを1つだけ買った記憶があります。「互換チップセットのマザー購入」が目的だったので、組んでBIOS見てOS入れて終わり、みたいな感じでした。
Image via ASCII (VIA P4X266)
Intel Pentium 4 (Northwood)
Socket A
ある意味、自作PCの沼にハマったのがAMD Socket AのK7ファミリーから。
CPU上にあるL-1ブリッジの結線状態によってCPUの仕様を変更できる「遊び」が可能で、デュアルソケット向けのMPに偽装できたり電圧や倍率などをいじることができました。鉛筆や半田を使ったり導電性のあるペンを買ったりして遊んだのは良い思い出です。
Image via ASCII ASCII.jp:【オーバークロック研究室】Athlon XPでオーバークロック(前編)~まずは倍率可変CPUに改造する~ (1/3)
CPUコアむき出しの世代のためCPUクーラーは慎重に取り付けなければならず、コアを傷つけて欠いてしまったり不完全な設置のまま通電してコアが焦げてしまったり(Thunderbirdのコードネームから焼き鳥とあだ名されていました)……筆者はなぜかお酒を飲みながらCPUクーラーを設置することが多かったのですが、コア欠けや通電による破損は一度もありませんでした。
CPU電圧が1.5V且つOC耐性の高いThoroughbredな当たりコアには「苺皿」という愛称が付いていたことも思い出されます。
Chaintech CT-7KDDは、某PCショップスタッフの誰かがBIOSを飛ばしレジ裏に放置されていたのをジャンク品として貰い復活させたもので、未だに見てて好きなマザーボードです。
AMD Athlon (Thunderbird) , Athlon XP (Palomino・Thoroughbred・Barton)
AMD Athlon 疑似MP化XP (Thoroughbred)
Socket 754
Socket 754世代からのコンシューマ向けAMD CPUはサーバ/ワークステーション向けCPUのOpteron同様「AMD64」対応となりましたが、筆者的にはメモリコントローラがノースブリッジからCPU内蔵になり、OSのレスポンスが良くなって感動した思い出があります。とはいえ、シングルチャネルだし、CPUに搭載されているコアは1つだけ、という色んな意味で過渡期のプラットフォームでした。
ついでにAMD CPUもこの世代からヒートスプレッダがつくようになりましたが、思い入れが高いのはコアむき出しのMobile Sempronです。所謂低電圧コアであるDTRノートPC向けのCPUがバルクで購入できたうえに、なにもせずマザーボードにポン付けして動くCPU(全ての組み合わせを試したわけではありません)でした。
ヒートスプレッダありきの設計にもうなっていた当時の普及CPUクーラーをコアむき出しのMobile Sempronに使うため銅板を挟んで使っていたのも良い思い出。
Image via ASCII (KD-N754-CP(for Turion))
Socket 754の次の世代にあたるSocket 939プラットフォームが(現在のRyzenプラットフォームまで遠く及ばないですが)ぼちぼち売れたため、先に記したように狭間の世代、過渡期の印象。そのため製品的にもタマ数が少ないのですが「中途半端な立ち位置の製品」好きな筆者的にはごちそうでした。意外と機能てんこ盛りでノースブリッジの位置が少し変わっていたAbit KV-80がくっそ好きでした。
AMD Mobile Sempron (Dublin)