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Navi(RDNA)コアのオーバークロック記事を見てみる。Power Color RX5600XT, RX5700 /overclockersclub【AMD】

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Navi(RDNA)コアのRX5600XTとRX5700のオーバークロック耐性はどんなものなのでしょうか?と、気になったので各サイトのレビュー記事をチェックしたところ、興味深い結果が得られましたので報告いたします。

グラボベンダーはPowerColor、冷却システムに力を入れているRed DevilシリーズのRX5600XTとRX5700のレビュー記事からいろいろ妄想してみようと思います。

概要

筆者自身はPCでゲームをするので、オーバークロック性能より安定したベース性能を重視してPCパーツを選び、PCを運用しがちです。そのためオーバークロック耐性があるコア(特にdGPU)といったものには頓着があまりありません。

しかし「クロックスピードとリソースどちらが良い結果を生むの?」というPS5とXbox Series Xの記事を書くにあたって改めて、Navi(RDNA)コア違いによって変わるのか興味を持ちました。

GPUリソースが高いほうが性能がでる」というのが一般的だと思います。

taxtax.hatenablog.jp

※記事にも記した通り、GPUリソースが高いほうが性能がでるのが基本で、一般的です

RX5600XTとRX5700は発売時期が半年程違うので、同じサイト、同じベンダー・シリーズのグラボ、とチェックしたところ、以下の2記事のオーバークロックに関するページが良い比較材料になった気がします。

固有の状態や検証環境によって結果は異なるとは思いますので、大まかな傾向を読んでみたいと思います。

RX5600XTのオーバークロック耐性

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If not for a clock speed limit of 1820 MHz built into the driver, this GPU could reach 2000-2100 MHz without a doubt.

www.overclockersclub.com

2.0 GHz近辺までドライブする可能性が高い?

Power Color Red Devil RX5600XTのオーバークロック耐性は「ドライバーに組み込まれた1820 MHzのクロック速度制限がない場合、このGPUは間違いなく2000〜2100 MHzに達する可能性がある。(中略)ドライバー自体に制限があり1820 MHzでセーフモードになる」と示されています。

本記事に限って言うならば、RX5600XTは2.0 GHz近辺までドライブする可能性が高いと思われます。

ですが、実際はGPU・グラボ自体が設定するクロック上限でリミットがかかる仕様であり、それ以上にクロックはあがりません。それはoverclockersclubの記事でも指摘されており、あくまでマージンがありそうだ、と書き手が判断しそう記しているだけにすぎません。

RX5700のオーバークロック耐性

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From my short investigation, my thinking is AMD's TJ.Max limit for Boosting is much lower than actually stated in the official press release. Otherwise, the card should have easily boosted to 1850MHz.

www.overclockersclub.com

RX5700はマージンがない

Power Color Red Devil RX5700のオーバークロック耐性は、一言でいうと「マージンがない」ということです。overclockersclubの記事では1ページ使って大仰に説明していますが、マージンがありませんよ、ということを言いたいだけです。

RX5700もRX5600XT同様、GPU・グラボ自体が設定するクロック上限でリミットがかかる仕様です。

※overclockersclubの記事ではPower Color Red Devil RX5700にRX5700XTのvBIOSを入れたりしていますが、もちろん推奨行為ではありませんのでご注意ください

RX5600XTとRX5700の差

こちらの記事で説明しましたが、RX5600XTとRX5700の差はメモリ容量とインターフェース、そしてクロックが違うことです。

RX5600XTとRX5700の差はクロックとメモリ周り。また、RX5600XTの場合、リリース直前でGPUとメモリのクロックが押し上げられています。

taxtax.hatenablog.jp

CUやSP数などは一緒(PS5とXbox Series XのようにGPUリソースが決定的に違うわけでもない)なので、RX5600XTが上記のようなマージンあって、RX5700にはない、という理屈は正直よくわかりません。

他RX5600XTレビュー

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overclockersclubではXFXのRX5600XTグラボレビューも行っています。

To avoid any sort of possibility of lower-tier card reaching the RX 5700 XT higher clock speed, AMD has placed locks in the drivers.

www.overclockersclub.com

記事では、XFX RX5600XT THICC II Proのオーバークロックについて以下のように述べています。

「RX5600XTが『RX5700XTより高いクロック』を達成してしまう可能性を回避するため、AMDはRX5600XTのクロック上限をドライバーでロックした」

制限により電圧を最大にかけてもブーストクロックは1.82 GHz未満にしかならなかったとも報告しています。クロックはRX5700と同じだがメモリ性能でRX5700以下、というRX5600XT本来のポジションに落ち着かせたいというAMDの思惑が垣間見れます。

結論

RX5600XTはクロックの上限リセットがかかるため、PS5が示す2.0 GHz近辺まで伸びるかどうかはわからない、けれどRX5700XTやRX5700よりは伸びる可能性がある?というふわっとした結論になってしまいました。

AMDは、RX5600XTがRX5700の性能を超えないようにクロック制限をかけているので、少なくともRX5700XTやRX5700並みのクロックが達成されるはず。同じコアですし。

ただしRX5600XTとRX5700のGPUリソースは近く、PS5とXbox Series Xのような差はないので、これをもって次世代ゲーム機の性能を計るものではない、ということは注意点として書いておきたいところです。

 

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