AMD、Zen 5 CPUの準備作業開始?複数のLinuxパッチがZen 5コアRyzenの登場を示唆 /Tom's Hardware
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最近、AMDのPower Management ControllerドライバーのパッチがLinux上で6つリリースされました。「AMD Family 1Ah CPU用パッチ」と呼ばれるもので、このパッチはZen5コア CPU用ではないか?という内容です。
AMD Zen5コアCPU用?Linuxドライバ・パッチ
Phoronixが報じたように、これらのPMCドライバ・パッチは「まだリリースされていないFamily 1Ah CPU用のもの」で、AMD Zen 5コアのCPUを指している可能性が高いとしています。PMCドライバ・パッチが可能にする最も重要な機能の1つは、ソフトウェアのみのシステムスリープ状態である「s2idle」を含む様々なスリープ状態です。
これら6つのパッチは、システムにとって基礎部分の機能であり、また極めて重要であるにもかかわらず、変更されたのはわずか20数行のコードだけです。
これらのドライバ・パッチが2024年を目前に控えたタイミングであることや、2023年7月以来、AMD Family 1Ah用のLinuxパッチがリリースされ続けていることを考慮すると、AMDは、Zen5コアCPUのLinux最適化を着実に、且つできるだけ早く構築することを意図しているようです。
AMD Zen5コアCPUリリースはすぐ?
AMDは、Zen5を2024年の早いタイミングにリリースする計画なのかもしれません。
「Zen 5c EPYC」のリーク情報流れており、そういった噂を後押ししそうですが、2023年末の本校執筆時点ではまったくわかりません。
RDNA 3.5アーキテクチャiGPUも期待大
Zen 5コアCPUで期待される機能の1つは、RDNA 3.5世代のiGPUです。Zen 5コア搭載のiGPUは、最大40個のRDNA 3.5 Compute Unitsを搭載すると噂されています。
Tom's Hardwareでは、「NVIDIA GeForce RTX 3070およびRTX 3060 Tiと競合するRDNA 3アーキテクチャコア搭載のRadeon RX 6750 XTに匹敵するCUs数」と表現されています。これらの噂やTom's Hardwareの言い回しを鵜呑みにするならば、好評を得ているIntel Meteor LakeのiGPUから再度リードを取り戻すことができるでしょう。
LinuxにおけるAMD RDNA 3.5 iGPUの性能如何で、Steam DeckのZen5コア新モデルがうっすらと見えてくるかもしれません。もちろんフルスペックZen5版ではありませんが……。