AMD Ryzen 8000シリーズのひとつとされる「Ryzen 9 8940 HS」ES品のベンチ結果が出ているので紹介いたします。このRyzen 9 8940 HSはコードネーム「Hawk Point」と呼ばれるCPU / APUとみられています。
※リーク情報のため不確かな情報も含まれる場合があります
Ryzen 9 8940 HS
AMDの次期Ryzen 8000モバイルCPUの1つ、コードネーム「Hawk Point」と呼ばれているRyzen 9 8940HSのES品(エンジニア・サンプル)がGeekbenchに掲出されています。これが事実ならば、AMD次期Ryzen 8000モバイルCPU最初のGeekbench 6の結果の1つとなります。
Geekbench
Geekbench 6のスコアをそのまま受け取るならば「Ryzen 9 7940HSよりも高性能だがそれほど大きな差はない」という感じでしょうか。
Geekbenchのシングルコア・スコアは2,596ポイント、マルチコア・スコアは13,258ポイントとなっています。同ベンチマークにおけるRyzen 9 7940HSのベンチマーク結果と比較するとシシングルコア・スコアで4.2%、マルチコア・スコアで10.8%速いことになります。
この結果が正しいものであれば以前より噂が真実味を帯びてきます。つまり、Hawk Pointは現行のPhoenixのリフレッシュ版であろうという内容のことです。
Ryzen 9 8940 HS スペック
Geekbenchのリストによると、Ryzen 9 8940 HS ES品のスペックは8コア、ベースクロック4GHz、ブーストクロック5.139GHz、16MBのL3キャッシュを搭載。4800 MT/sで動作する32GBのDDR5 SDRAMを搭載したノートPC(もしくはテストセットアップ)の一部でした。
興味深いのはCPUのコードネームで、Geekbenchのリスト上でのコードネームは「Phoenix」であること。ただし繰り返しとなりますがES(エンジニアリング・サンプル)であることに注意が必要です。もしかしたら、Geekbench側ではプロトタイプ過ぎてPhoenixの亜種?新種?だと認識しているのかもしれませんが……。
Hawk Point
現在の噂によると、Hawk PointはRyzen 7040シリーズモバイルCPU(コードネーム「Phoenix」)のリフレッシュ版になるとみられています。CPUの最大構成は8個のZen 4コアと12個のGPU CUを搭載するRyzen 7040シリーズと変わらないと考えられます。
しかしHawk Pointではいくつかのアップグレードが行われる可能性があり、最大のポイントはiGPUがRDNA 3.5になるであろうこと、またクロック速度をもう少し上げる可能性があるというあたりでしょうか。もちろん、いずれもまだ確定したものではありません。
次期ノートPC向けAMD Ryzen 8000シリーズに関しては、本サイトでも記事化し解説していますので併せてチェックしてみてください。
Hawk Point
Strix Point同様『Premium』セグメントに入るHawk Pointは、Phoenixのアップデート / リブランディング品とされておりZen5アーキテクチャのコアではなくZen4コアのモデル。Zen4コアが8個、iGPUはRDNA3、AIアクセラレーターは16 TOPSのXDNA1を搭載するとしています。
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