AMD Zen 5アーキテクチャCPUは2024年Q2にTSMCで製造、その後2024年Q3には量産の進捗がみられるかもしれないという噂を中国のテック系メディア「UDN」が報じました。
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AMD Zen 5
Zen 5アーキテクチャを実装したCPUは、デスクトップPC向けRyzenの「Granite Ridge」、ノートPC向けRyzenの「Strix Point、サーバ向け(EPYC)の「Turin」であろうというのは周知の事実です。今までは2024年後半には登場するかも?といった曖昧模糊な噂でしたが、中国のテックメディアUDNが報じたロードマップによると、2024年Q2にTSMCの4nmと3nmプロセスで製造され、2024年Q3には量産が進んでいるであろうということです。また、「Nirvana」コアが基本的なZen 5アーキテクチャの設計である一方、「Prometheus」と呼ばれるZen 5c(高密度マイクロコア)がスモールクライアントやサーバセグメントをターゲットにするだろうとも指摘。
AMDが新製品ラインの立ち上げを積極的に計画していることから、TSMCも今年中にAMDの新製品の量産準備を開始する。AMDは、Zen 5アーキテクチャ・プラットフォームのうち最も重要なコア・コンピューティング・チップ(注:CCD)は、TSMC 3nmプロセスで製造していると指摘。また、HPCプラットフォームのMI300シリーズはTSMCの4nmと5nmプロセスで量産が開始された。AMDからの先端プロセス受注の勢いは非常に強い。
業界の分析によると、3nmプロセスの量産には比較的長い時間がかかる。AMDの新しい3nmプロセスのZen 5アーキテクチャ・プラットフォームは、第2四半期頃にウェハの量産段階に入ると推定されている。それまでには、生産能力は月ごとに増加すると予想される。
via UDN
Zen 5のCCDはTSMCの3nmプロセスで製造されると言及されていますが、その他の構成要素は4nmプロセスを使用。Zen 5cは3nmプロセスで製造されることが以前の報道で分かっています。
UDNは、Zen 5cの「Prometheus」コアをZen 5の「Nirvana」と混同している可能性がある。
AMD Zen 5 CPUs Reportedly Made On TSMC's 3nm Process In Q2, Mass Production In Q3
Zen 5は、AMDのメインストリーム~ハイエンド帯のクライアントPC向けCPUとしてだけではなく、(Zen 5cとして)高密度サーバ向けCPUファミリーにも実装されるアーキテクチャのためAMDにとってステップアップを示すシリーズになるはずです。
しかし、AMDはCES 2024などの主要イベントで次世代デスクトップCPU計画について何も明らかにしていません。
今後発表される可能性のあるイベントは2024年6月に開催されるComputex 2024で、まだ4ヶ月もあります。