AMD Ryzen 5 7500Fの記事を書いている際、TSUKUMOのBTO PC「G-GEAR Aim」を参考にしました。改めてマイクロATXのPCは良いな、と思ったので本稿を上梓いたします。小さすぎず大きくないサイズ感が筆者的に好きすぎるのですが、ここ数年はマイクロATXサイズのケースやマザーボードが少なくなっているので寂しい限りです。
taxtax.hatenablog.jp
また、以前にもマイクロATXの記事を上梓しております。情報が古すぎるので参考にならないかもしれませんが、ご一読いただけますと幸いです。
taxtax.hatenablog.jp
TSUKUMO ゲーミングPC G-GEAR Aim
画像のモデルは簡易水冷CPUクーラーを採用しているので内部がすっきりしています。もう少しだけでも「いろいろ詰まってます感」が欲しい(筆者の好みです)と思ってしまいますが、綺麗にできているのは流石としか言いようがありません。というか、フロントパネルのデザインが少し気になります(筆者の好みです)がこの筐体良いですね。
【プレスリリース】
— ツクモ広報担当 (@TSUKUMO_KOHO) 2023年12月5日
G-GEAR、インテルCoreプロセッサー(第14世代)を搭載した、ミニタワー型ゲーミングPC『G-GEAR Aim』の新モデルを発売
・スチールパネルモデル
・GLASS & LEDモデル
の2タイプを12/5(火)より発売いたしました#ツクモhttps://t.co/DBpSGhJNOs
では、筆者がマイクロATXで組むならどんな組み合わせを?という自己満足記事を書いていこうと思います。サイト名通りAMDプラットフォームから選びます。中古等はナシで、新品購入できる最新プラットフォームのソケットAM5から。
「小は大を兼ねない」ので、マザーボードとPCケースの選択が最大のポイントです。PCケースはマイクロATXサイズの「ミニタワー」から、マザーボードはミニタワーに収まる「マイクロATX」か「ミニITX」から選びます。
マザーボード
筆者個人がマザーボードを選ぶポイントは少し変わっているかもしれないので、まず指針を示します。
- 電源回路がしっかりしている
- オーディオ入出力端子の色
電源回路がしっかりしている点は普通かもしれませんが、見た目的にバックパネルのオーディオ入出力端子が緑色や赤色等で色分けされているのが嫌という変なこだわりがあります。そのため、おすすめするのも以上2点をクリアしているものになることをご了承ください。売価が高くなったな、と感じるのは筆者だけではないでしょう。
GIGABYTE B650M AORUS ELITE AX
※Amazonで販売されているGIGABYTE B650M AORUS ELITE AXは、搭載されているワイヤレスモジュールの記載から判断すると公式サイト記載のrev. 1.0/1.1もしくはrev. 1.3だと思われます。rev. 1.0/1.1とrev. 1.3の違いは、公式サイトによるとTrusted Platform Module headerのサポートモジュールとなっています。
GIGABYTE B650M AORUS ELITE AX rev. 1.0/1.1
1 x Trusted Platform Module header (For the GC-TPM2.0 SPI/GC-TPM2.0 SPI 2.0 module only)
GIGABYTE B650M AORUS ELITE AX rev. 1.3
1 x Trusted Platform Module header (For the GC-TPM2.0 SPI/GC-TPM2.0 SPI 2.0/ GC-TPM2.0 SPI V2 module only)
GIGABYTE B650M AORUS ELITE AX マザーボード Micro-ATX [AMD B650 チップセット搭載] MB5899
MSI MAG B650M MORTAR WIFI
MSI マザーボード MAG B650M MORTAR WIFI AMD Ryzen 7000 シリーズ(AM5)対応B650チップセット搭載 ATX MB5908
PCケース
長尾製作所製のあれに代表される中身しかない?オープン型や中身が見える強化ガラスパネル仕様等のPCケースは未だ多くの製品がリリースされています。結局、PCケースのデザインが所有欲を満たす一番の要素だと思います。選び甲斐がある部分なので一番気合入れて選びたいところですが、前述したとおりマイクロATX用ケースの選択肢の狭さには少し悲しさを覚えます。
筆者の趣味なので地味目な感じかもしれません。すみません。そしてケース選びが一番重要だと思うので紹介するケースの量は多めです。すみません。
Fractal Design Define 7 Mini Black Solid
フラットなデザインは飽きがこないと思うのです。ドライブベイも必要数あって実用性も十分です。
乾燥重量7.49 kg(Solid)という点も好印象。やはりPCケースは重いほうが「作り」的に良いと思うわけです。側面が強化ガラスのTGの場合でも、乾燥重量は6.84 kgです。
Define 7 Mini Black TG Light Tint
側面が強化ガラスのDefine 7 Mini Black TG Light Tintはこちら
Define 7 Mini Black TG Light Tint
Fractal Design Pop Mini Silent
Define 7 Miniとはまた違う意味でフラットなデザインのPop Miniもおすすめ。前面下部は5.25”ベイ2台分のストレージドロワーになっており、磁石式カバーですっきりとしたデザインを確保しています。
Fractal Design Pop Mini Silent Black Solid ミニタワー型PCケース FD-C-POS1M-01 CS8036
Fractal Design Pop Mini Silent Black TG Clear Tint
側面強化ガラス版のFractal Design Pop Mini Silent Black TG Clear Tintはこちら。
Fractal Design Pop Mini Silent Black TG Clear Tint ミニタワー型PCケース FD-C-POS1M-02 CS8037 ブラック
Fractal Design Pop Mini Air
Pop Silentは静音性を求めるモデルと公式サイトに説明があります。Pop AirはPop Silentと同型でより通気性を求めたモデルといえます。前面が独特な六角形パターンのメッシュ製前面パネルとなっており、LEDファンが透けるデザインになっています。
Pop Silentと売価はほぼ変わらないので、どういうPCを作りたいか?運用したいか?で選べるのが嬉しいです。
Fractal Design Pop Mini Air RGB Black TG Clear Tint ミニタワー型PCケース FD-C-POR1M-06 CS8072
ホワイトモデルもおすすめ。
Antec P5
無骨で重いPCケースというとやはりAntecのPCケースが思い浮かびます。AntecのPCケースの中でマイクロATXケースの代表格は「P5」でしょうか。こちらも公称スペックは6.5 kgあります。
2018年リリースというモデルながら古さを感じさせないPCケースです。とはいえ筆者なら5インチベイは使わないかな?
流行りを追いかけすぎると定番が魅力的に映るという典型的な例なのかもしれません。
主役は依然”発光イルミネーション系”だが、ここまで溢れかえると、やや食傷気味の感は否めない。強化ガラス製サイドパネルを使わず、LED内蔵ファンに目もくれない「P5」は、現在の自作PC市場に一石を投じる役割と期待を担っているとも言える。
圧倒的な静音性を実現したMicro ATX対応コンパクトPCケース ANTEC P5
GALAX PC Case (REV-03)
本稿のカバーアートにも使わせてもらったGALAXのマイクロATXケースも紹介。
グラボを縦方向に設置できるスペースがあります。
売価が高そうに見えますが、実はアンダー1万円で買えてしまいます。
ASUS Prime AP201 MicroATX Case
全方位メッシュという通気性確保を目的としたマイクロATXケースです。筆者の場合は部屋が埃っぽいのでなんとなく敬遠してしまうのですが、こういう尖ったケースは大好物です。デザインもすっきりしていてかなり良い感じ。PCの性能を引き出すには埃をまめに掃除する意欲も必要、ということでしょう。
【6F】
— Tsukumo_eX.(ツクモeX.) (@Tsukumo_eX) 2022年8月19日
噂の新PCケースのサンプルが入ってきました!よー!🙌
ASUS
「AP201 ASUS PRIME CASE MESH」
BLACK / WHITE
13,580円(税込)
全方位メッシュパネルな冷却性◎MicroATXケース!
電源は……ここにつけます。IOポートが正面なのも👍 pic.twitter.com/fCQrnpa5xB
Cooler Master Silencio S400
Antec P5もそうですが、がっしりとした箱型PCケースといえばCooler Master Silencio S400も紹介すべきでしょう。基本的に静音性を高めたい場合に採用しておきたいケースだと思いますが、トップパネルの遮音カバーを付属のダストフィルターに交換することで通気性を高めることが可能です。
内部は余裕があります。
Cooler Master Silencio S400 TG
側面強化ガラス版のCooler Master Silencio S400 TGはこちら。
https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/catalog/cases/mini-tower/silencio-s400/
Cooler Master Silencio S400 静音型 ミニタワー PCケース CS7618 MCS-S400-KN5N-S00
Cooler Master MasterBox Q300L White
Silencio S400とは主旨が異なり、魅せるマイクロATXケースがMasterBox Q300Lです。やはり白色モデルに注目しておくべきでしょうか。
フロントパネルもしくは天板にあるI/Oパネルが側面に装備されているのが特徴ですが、フロントフェイスのデザインにも注目しておきたいPCケースです。
https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/catalog/cases/mini-tower/masterbox-q300l-white/
Cooler Master MasterBox Q300L White ミニタワー Micro-ATX PCケース MCB-Q300L-WANN-S00 CS8585
CPU
ソケットAM5を選んでいるので10万円を超えるRyzen 9 7950X3Dから3万円くらいのRyzen 5 7600まで選べるわけですが、ハイエンド過ぎるものは冷却面で運用が面倒な場合もあるかもしれません。
個人的には空冷CPUクーラーでミッドレンジ少し上くらいのCPU、という組み合わせが好きなのでその辺をお勧めしてみようと思います。
Ryzen 7 7700
Averaged over our 45 application tests we find that the Ryzen 7 7700 is only 3% slower than its bigger 7700X sibling—this is nothing you'd ever notice in real-life. At this performance level, the Ryzen 7 7700 is able to match the similar-priced Intel Core i7-12700K, and the 12900K is only 11% ahead. With 13th Gen Raptor Lake, Intel has been betting big on their E-Cores and it paid off, the 13700K is a pretty serious 21% ahead of the Ryzen 7700, but Intel is charging almost $100 extra for it. Cost-wise, the 13600K is comparable to the Ryzen 7700, despite the "7" vs "6" branding, and here the difference is only 6% in favor of Intel.
45のアプリケーション・テストを平均すると、Ryzen 7 7700は7700Xより3%遅いだけである。このパフォーマンス・レベルでは、Ryzen 7 7700は同価格帯のインテルCore i7-12700Kに匹敵し、12900Kはわずか11%の差しかない。第13世代Raptor Lakeでは、インテルはEコアに大きく賭けており、それが功を奏し、13700KはRyzen 7700を21%上回るが、インテルはそのために100ドル近く余分に請求している。コスト面では、13600Kは「7」対「6」のブランドにもかかわらず、Ryzen 7700と同等であり、ここではその差はインテルに有利なわずか6%である。
Ryzen 7 7700X
The Best Zen 4 for Gaming
CPUクーラー
マイクロATXケースに大きい空冷CPUクーラーを搭載すると「いろいろ詰まってます感」を演出できるのでおすすめです。
PC COOLER RZ620 BLACK
Scythe(サイズ)風魔 3 (FUMA3)
ProArtist BASIC6 SE
Noctua(ノクチュア)NH-U12S redux
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