2021年に最終版がローンチする予定のPCIe6.0の初期仕様が記事になっていますので紹介します。
PCIe6.0は、PCIe5.0の2倍、PCIe4.0の4倍、現在広く使われるPCIe3.0の8倍になるよう。
PCIe6.0仕様
PCIe6.0はシングルレーン片方向64GT/sまで引き上げられるので、現在普及しているPCIe3.0のシングルレーン片方向8GT/sの8倍になります。
グラボ用のPCIe3.0 x16スロットの場合は片方向128GT/sですので、PCIe6.0のx1スロットでその半分の帯域があることになります。
PCIeの帯域が必要とされるものとして最初に思いつくのはグラボですが、PCIe3.0が未だメイン。次いでPCIe SSDでしょうか。SSDはストレージなので単純にPCIe帯域が広がるとメリットしかないはず。
Leapfrogging 5.0, the latest revision of PCI Express has been released for prototype designs ahead of its final launch in 2021. Featuring 4 times the bandwidth of PCIe 4.0, it may be a while before the standard reaches consumer products.
Wikipediaにも詳しく解説があります。
2019年6月18日にPCI-SIGが発表。規格策定は2021年の予定。
PCI Express 4.0 (Gen4) の4倍、PCI Express 5.0 (Gen5) の2倍の速度である片方向64GT/sを実現する。
エンコード方式は従来のNRZ 128b/130bからPAM-4 128b/130bに変更され、PCI Express 5.0 (Gen5) と同じバスクロックのまま転送速度が2倍になる。配線可能な距離はPCI Express 5.0 (Gen5) と同程度となる。
普及はまだ先
本記事の主題であるPCIe6.0は2021年に最終仕様がローンチされる予定ですが、あくまで仕様のみ。CPUやマザーボードなど製品に採用するのはさらに先になると思われます。
現在、第3世代RyzenとX570マザーの組み合わせでのみ可能になるPCIe4.0環境は、仕様策定後2年程度の時間を要しています。