GIGABYTEは、AMD AGESA ComboAM5 PI 1.1.0.1aマイクロコードを含んだSocket AM5マザーボード用のUEFIファームウェア（BIOS）アップデートをリリースしました。このAGESAの最新Ver.によって、AMDのデスクトップPC向けRyzen 8000Gシリーズの "一部" が、「Phoenix Point（Phoenix）」ではなく、より新しい「Hawk Point」をベースにしているのではないかという憶測を呼んでいます。
※リーク情報のため不確かな情報も含まれる場合があります
AMD Ryzen 8000GはHawk Pointベース？
AMDは、2023年12月初めにRyzen 8000シリーズに属するRyzen 8040 "Hawk Point" シリーズCPU/APUを発表しました。Hawk PointはRyzen 7040 " Phoenix Point（Phoenix） " のリフレッシュ版とされ、第1世代XDNAアーキテクチャベースのNPUを搭載するのも同じですが、NPUのクロックを上げてより高速化したCPU/APUです。AIアクセラレータの性能はPhoenix Pointよりも最大40％向上しているとAMDは主張しています。
今後発表、リリースされるデスクトップPC向けRyzen 8000GシリーズはノートPC向けRyzen用のコアを流用すると予想されています。そのRyzen 8000Gシリーズのうち、一部モデルがPhoenix PointではなくHawk Pointベースなのであれば、「Ryzen AI」をデスクトップPCプラットフォームにも導入することが可能となり、「Ryzen 8000GがNPUを搭載した初のデスクトップCPU」となるのかもしれません。
対象はRyzen 7 8700GとRyzen 5 8600G
Hawk Pointベースとなりうるモデルは、事前の噂通りであればRyzen 7 8700GとRyzen 5 8600Gの2モデルでしょう（※）。
※筆者注：TechPowerUPの記事ではRyzen 7 8700GとRyzen 5 8600Gの2モデルを挙げていますが、もしかしたらRyzen 5 PRO 8500Gも同じくHawk Pointベースになるかもしれません。
下位モデルであるRyzen 5 8500GとRyzen 3 8300Gは、より小型の「Phoenix 2」という名前で噂される2つのZen4コアと最大4つのZen4cコアを組み合わせたハイブリッドCPUとなる見込みだからです。
Zen 4cコアは、通常のZen 4コアと同一の命令セットアーキテクチャ（ISA）とIPCを備えている可能性がありますが、Vcoreの制限が厳しく、より低いクロックで性能を発揮することを主眼としたコアです。これにより2つのZen4コアはIntelのPコア的な立ち位置となり、AMDはUEFI CPPCの「優先コア」としてフラグを立て、OSが処理トラフィックの大部分をこのコアに誘導するようにするでしょう。
ラインナップまとめ（更新版）
Ryzen 7 8700G Ryzen 5 8600GRyzen 5 PRO 8500G
Ryzen 5 8500G
Ryzen 3 8300G
taxtax.hatenablog.jp
