AMD Ryzen 7 8700GのベンチマークがGeekbench 6 GPUデータベースに登場し、Radeon 780MがデスクトップPC環境においてどのくらいのパフォーマンスを出すのか初めて報告されました。Geekbench 6 GPUベンチマークのOpenCLモードとVulkanモードの両方でテストされています。
※リーク情報のため不確かな情報も含まれる場合があります
デスクトップPC環境でのAMD Radeon 780Mパフォーマンス
もうすぐ発表、リリースと予想されているSocket AM5プラットフォーム向け「G」シリーズは、ノートPC向けZen4コア採用のPhoenix Point(Phoenix)もしくはHawk Pointアーキテクチャを流用したCPU/APUとされています。ノートPC向けCPUと共通するとはいえ、Socket AM5プラットフォームで動作をするためノートPCと同一の条件にはなりません。また、最大のポイントはノートPC環境より消費電力の縛りが少ないのでパフォーマンスにも期待が持てることです。
ベンチマーク結果
AMD Radeon 780Mを搭載したRyzen 7 8700Gは、OpenCLテストで29,244ポイント、Vulkanテストで35,427ポイントを記録。これは、同ベンチマークにおけるGeekbench 6公式スコアのOpenCLテスト30,257ポイント、Vulkanテスト36,102ポイントに少し及びません。
ASUS TUF GAMING X670E-PLUSでテストされたがDDR5メモリのクロックが4,800MT/sにしか設定されていないことがわかる。iGPUはVRAMをシステムメモリーに依存しているため、メモリーのクロックスピードはパフォーマンスに大きな影響を及ぼす。
AMD Ryzen 7 8700G's Integrated Radeon 780M GPU Shines In Early Benchmarks | HotHardware
メモリクロックが制限されていたと記載されていますが、この記述が本当であれば、より高速な設定であればRadeon 780Mのパフォーマンスを大幅に向上させることができるでしょう。
「Ryzen 5 8600G」とそのiGPU「Radeon 760M」の性能も最近リークされましたが、クロック6,000MT/sのDDR5でテストしたにもかかわらず、結果は振るいませんでした。
Radeon 760Mの8CUsに対しRadeon 780Mは12CUsというiGPU規模も影響しているのかもしれませんが、テストされたRadeon 780MはノートPC向けのRyzen 7040シリーズと同様、クロックスピード高めの設定なのかもしれません。
dGPU搭載グラボにはまだ届いていない
少なくともこれらOpenCLとVulkanのベンチマークでは、Radeon RX 6400搭載グラボのようなローエンドグラボにはまだ届いていません。
Radeon RX 6400搭載グラボ
- OpenCL:32,967ポイント
- Vulkan:38,708ポイント
- OpenCL:29,244ポイント
- Vulkan:35,427ポイント
とはいえ差は驚くほど小さく、より高速なクロックで動作させるDDR5メモリであればこのスコア差を変える可能性があります。
ラインナップまとめ(更新版4)
Ryzen 7 8700G
Ryzen 5 8600G
- Phoenix Point?/Hawk Point?
- Zen4 x6
- 6C/12T
- ベースクロック:4.35GHz
- ブーストクロック:5.00GHz
- Radeon 760M
- TDP:65W - 90W
Ryzen 5 PRO 8500G
Ryzen 5 8500G
Ryzen 3 8300G