wccftechがまとめたeスポーツ絡みのデバイス調査と、その影響力に関する記事を紹介します。
wccftechがまとめた記事は、eスポーツアスリートが使うゲームデバイスメーカー占有率と、eスポーツアスリートが使っているデバイスは購入の参考になるのか?という調査結果を示しています。
Hardware manufacturers -- in particular gaming peripheral vendors -- spend a lot of time focused on eSports. While the placement of gaming gear within the hands of eSports athletes is often the product of advertising and sponsorship, the "market share" of this segment is a useful metric to track as the mindshare that results from this is a big part of many vendors’ sales funnel. In addition, although the majority of placement is sponsored, some is also organic; a reflection of the perceived quality of the equipment.
ゲーミングデバイスメーカー占有率のグラフ
wccftechは、prosettings.netの統計を用いて、デバイス総合、マウス、キーボードでのメーカー占有率のグラフを掲載しています。
グラフはwccftechを見ていただきたいのですが、筆者は、DuckyとHyperX(キングストン)の占有率の高さにびっくりしました。
Duckyは台湾のキーボードメーカーで、60%キーボードがプロゲーマーや有名ストリーマーに受けています。
HyperXの場合はほぼヘッドセットのおかげだと思いますが、マウスパッドも良いですよ。
筆者所有のマウスパッド(HyperX Fury S Pro)とマウス(Pulsefire FPS Pro)。
グラフをざっと見た感じは、Logitech(Logicool G)の占有率の高さは推して知るべし、という感じですが、これはゲーミングデバイスをある程度追っかけていないとわからないことかもしれません。
wccftech調査
wccftechでは、eスポーツアスリート(プロゲーマーや有名ストリーマー)が使っているゲーミングデバイスは購入する際の参考になり得ますか?という質問をおこなっています。
「参考にしない」が72%と順当な結果になっています。
wccftechは幅広いPC関係の情報を扱っており、ゲーム情報もありますが、攻略情報といった内容のものではなく、ゲーム会社の決算などを報告するサイトです。
そのため、wccftechのサイトを訪れるユーザーは「eスポーツとされるゲーム関連を積極的にプレイはしないであろう」と筆者は想像します。するとしても、PCパーツを揃え、fpsを上げる努力はあまりしないようなイメージです。多分に偏見はあると思いますが、大まかにこういう傾向であろう、と思います。
反対に言うと、参考にする人が28%もいる、というのは驚きです。
また、eスポーツ関連ゲームのプレイに対してコミットしているユーザーがwccftechのようなサイトにも訪れている、とも言えます。
eスポーツ向けデバイスとは
例えば、このサイトの記事を書くためには、上記に紹介したHyperX Fury S Proのようなマウスパッドはまったく必要ありません。画面の大きいスマートフォンレベルのデバイスと適当なキーボードとマウスで良いのですが、eスポーツといわれるゲームをプレイする時、それに合ったデバイスを使うと「楽しさ」が全然違います。具体的に言うと他人を出し抜ける率が高くなる、という感じです。
この辺はなかなか説明が難しいのですが、重要なのは、それら「最適化されたデバイス」が一般に売っていて、同じものをプロも使っている、というところです。
筆者のような素人でもプロと同じデバイスを使うことができるわけなのですが、上記wccftechの設問に筆者が答えるならば、NOです。どちらかというと自分の手や感覚にあったものを選びたいからです。筆者のような選び方をする人もいれば、プレイスタイルや憧れなどの基準でプロゲーマーや有名ストリーマーと同じデバイスを選ぶことができるのがeスポーツ向けデバイスといえます。
PCパーツにも向き不向きが(多少)ある
筆者執筆のGPU系ベンチ記事で実ゲームfpsの数値を多く出すようにしているのは、これらeスポーツ系ゲームを意識している側面があります。eスポーツ系ゲームをプレイしている方にとっては、3DMarkの数値よりフォートナイトのfpsはどのくらいか?というほうが重要ではないか、という意味ですね。
実際、PCでAPEX Legendsをプレイしている、というのもありますが。
反省しました
このwccftechの記事を見て筆者が感じたことは……言い訳っぽいですが自戒を込めて言い訳をしたく。
eスポーツ系ゲームだけがゲームではないです。
美しい景色を高精細な画質でプレイしたい、というのもPCゲームの一つの方向性です。そういうゲームを求める方にはフォートナイトのfpsを元にグラボを選ぶのではなく、4kモニターで動かしたいからRTX2080Tiを買おう、と思うはず。
Steamでも古き良きJRPGのようなドット絵ストーリー重視のゲームも人気です。そういうゲームはiGPUのみで賄える可能性は高いハズ。
そういった皆様にも読んでもらえる記事をこれからも書いていこうと思いました、というオチです。
ゲームデバイス版サイト
ゲームデバイスの専門サイトも運営しています。よろしくお願いします。