14nm++のCooper Lake-SPは一般向けには無いらしい、という話題 /wccftech【Intel】
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。またはプロモーション記事が含まれている場合があります
2020年のIntel Xeonシリーズは、14nm++のCooper Lake-SPと10nm+のIce Lake-SPの2種類、そして対応するプラットフォームとしてCedar IslandとWhitleyがあります。
10nm遅延により、かなり複雑なXeonラインナップになる予定でしたが、14nm++のCooper Lake-SPは大規模顧客のみに提供するシリーズになりそう、という記事を紹介します。
Intel scraps Cooper Lake general availability, bfloat16 restricted to select clients for now
Cooper Lake-SPは一般向けなし、らしい
大規模クライアントにのみ14nm++のCooper Lake-SPを提供し、一般向けには提供しない、というのが概要です。
そもそものIntelの予定では、2020年は10nmが本格稼働して製品も出荷しているフェーズなのですが、それが叶わないため急遽追加したのが14nm++のCooper Lake-SPです。
wccftechでは「Depending on how you read this, it means that Intel is fairly confident of delivering on its 10nm promise - the point where they are scrapping the intermediary platform as far as general availability goes.」と表現しています。
(意訳:Intelは10nmの約束を実現することにかなり自信があることを意味する)
大規模クライアント向けとなるであろうCooper Lake-SPはAVX 512 vector units内に「bfloat 16」という命令セットを導入する設定がされていました。
Unfortunately, however, Cooper Lake was set to introduce bfloat 16 instructions inside the AVX 512 vector units - something that is used readily by machine learning algorithms and could have provided significant speedup to those applications.
Intel Bets Big On 10nm And Beyond: Reduces Scope Of Cooper Lake - An Upcoming Xeon Server Platform
wccftechによると、この命令セットは機械学習アルゴリズムで使用され、アプリケーションを大幅に高速化できた可能性がある、としています。そのbfloat16という命令セットを使う最大クライアントはFacebookで、そういった顧客向けにCooper Lake-SPを優先する、という意味なのでしょう。
wccftechの元記事では10nmに自信あり、と示していましたが、「遅々とした進捗のため大規模クライアントに対応できない」とも読めてしまいます。
Whitley版Cooper Lake-SPはキャンセル?
以下、インテルがServeTheHome.comに対して示した内容です。
以下が内容のまとめになるでしょうか。
- 10nm Ice Lakeプロセッサに対する顧客の需要
- 市場の需要に "最適" なCooper Lake製品の提供を絞り込む
- Cooper Lake-SPはCedar Islandプラットフォームでサポート
- Cedar Islandは最大8ソケットまで拡張可能。カスタム構成もサポート
- 2020年の前半から出荷ができる(ことを期待)
また、10nm+ Ice Lake-SPはWhitleyプラットフォーム、という点は変わらずで、2020年後半に出荷予定としています。
以前まで開示されていたCedar IslandとWhitleyプラットフォームに関しては以下の記事もご参照ください。